三十七 謀神への応援コメント
じっちゃん(´・ω・ `)
一代の英傑も老いには勝てないとはいえ、寂しいものがありますね……。
久幸さんも討ち死にしちゃいましたし。
自分が衰えるのと対照的に、元就たちの更に次の世代が台頭してくるのを見るのはどんな気持ちだったんでしょうか……。
作者からの返信
ある意味、尼子経久の梟雄としての絶頂、そして落日の物語でした。
老いには勝てないし、老いるまでにやって来たことが跳ね返って来る晩年です。
塩冶興久への待遇や対応がまともであれば、興久が安芸や周防への壁になってくれたろうに……。
一方で、元就は子どもたちを育て、そして三矢へと向かって、養子戦略を着実に進めています。
これがやりたかったんだ、と経久は思ってそうです。
ありがとうございました。
三十一 叛乱への応援コメント
じっちゃん、他家に養子入りさせたとはいえ息子を「臣下」扱いしたことから、その息子に足元を崩され……
>経久の犀利な頭脳は、今や、この叛乱の鎮圧、否、叛乱をどう「活用」するかという観点で回転し始めた。
じっちゃんはやっぱり怖かった/(^o^)\
作者からの返信
じっちゃんの養子入り作戦は間違ってはいないんですけど、「やり過ぎ」だったと思います。
史実としては、塩冶さんが出雲の地元勢力の「代表」みたいになってしまって、(負担が大きい)外征強硬派のじっちゃんにストップをかけたかったんじゃないでしょうか。
で、じっちゃんがそんなこと聞くわけもなく……。
そしてじっちゃん、この叛乱で進退窮まった、と思いきや、発想の転換が始まります。
ホント化け物だよ、この人……^^;
ありがとうございました。
三十 侵略への応援コメント
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
ストレイツォばりに「この元就、容赦せん!(だって娘の仇だし)」と高橋家を滅ぼす元就が怖すぎるΣ(||゚Д゚)
まあ実際にはどっちが先だったのか、というのはともかく。
家族への慈愛に満ちつつダークサイドのフォースも使える謀神・元就のこれからが楽しみです。
作者からの返信
元就が高橋家の内訌を煽って、その隙に乗じたのは史実らしいんですよね……。
誰と誰が、というのは、伝承によってちがいがあるものの、何らかの内訌があって、そのタイミングで毛利が攻め、国盗りしたという流れになっています。
……ストレイツォのように、あるいは、吉良吉影のように一手一手追い詰めて、高橋家を滅ぼしたのでしょう。
こうして、ついに謀神としての本領を発揮した元就。
尼子や大内といった覇者に挟まれた結果、このような化け物が生まれてしまったわけです。
当然ながら、尼子や大内も、その国盗りの対象となって……^^;
ありがとうございました。
二十七 動揺への応援コメント
興久さん、ぶっ壊れて火薬の塊と化しとる……
娘さんの件でつながりというか関係してる高橋家にも飛び火の危険大ですし、これなんて人間バルカン半島?(汗)
それにしても、してやられたばっかりなのにここまで冷静に対応できる興房さん、さすがですねえ。
作者からの返信
梟雄の子は梟雄と言っていいのかどうか……^^;
毛利の娘と高橋家については、拙作のフィクションですが、この興久さんの件は相当根深く、尼子のジッチャンのアキレス腱ですね。
出雲を放っといて外征に次ぐ外征を重ねたツケもあるし(笑)
そしてここに来て興房さん。
興房さんが毛利との連携を持ち出して来たのは史実らしいので、この人本当に冷静です。
なお息子(陶晴賢)……^^;
ありがとうございました。
二十四 悲劇への応援コメント
なんてこった……(天仰ぎ)
元就が娘の死を知ったら、「高橋家死すべし慈悲はない」確定ですね(滝汗)
興光さんたちとばっちり……orz
もちろん、この一件がなくても激突は避けられないでしょうし元就も避ける気ないでしょうが、だからこそ余計にやるせなさが際だって……
作者からの返信
毛利・高橋双方に衝撃を与え、そして双方ともに残念な結果を与えてしまいました。
謀神として覚醒しつつある元就に、これはあまりにも……。
……これ史実だと高橋家がガチで娘をムッコロしていたんでしょうね。
「毛利が反抗的? じゃあしゃーない」とか言って。
でも養女待遇は史実なんで、その辺からこんな展開を妄想しました。
ちなみに史実の元就はこの娘(長女)の死が相当ショックだったらしく、その分次女を溺愛して、三矢の教えの三兄弟と同格の扱いをしています。
吉川元春に、五龍(次女の名)を大事にしろと手紙に書き残しているぐらい。
つまり史実の元就が、高橋家に対し、どのような「対応」をしたのかが、その「溺愛」の裏返しだって、わかっちゃうんですよね……^^;
ありがとうございました。
二十一 塩冶への応援コメント
元々は、相剋を防ぐための一環として、興久さんを塩冶氏へ養子に入れたんでしょうにね。
そのじっちゃんが、今、相剋の種を蒔いてしまったという……。
興久さんが、今後、どっかのザビ家の長男みたいに「老いたな、父上……」とか言いださないといいんですが^^;
そして元就の目は高橋家へ。ここからどう出るか楽しみです。
作者からの返信
最初は良かったと思うんですよ、最初は^^;
……というか、計画としては悪くなかったと思うんです。
地元の勢族に養子を入れて乗っ取るという計画は。
問題はその養子が才幹を発揮して家を乗っ取ったあと、果たして「本家」に忠誠を尽くすかどうかという……。
興久さんは才は父譲りだったらしくて、塩冶家を、そして出雲を掌握していきます。
果たして「僕が一番うまく出雲を使えるんだ!」と言い出さないか、どうか(笑)
そして元就は因縁の高橋家との関係を見直します。
ここからまた、中国に新たな風が吹き始めます。
ありがとうございました。
十九 夜襲への応援コメント
あらら……。興房さん、どデカ地雷踏んじゃった……。
元就が完全にブチギレ金剛((((;゚Д゚))))
当人としては義隆ぼっちゃん含めて全滅させてやりたかったでしょうが、そうなるとまさに大内パパが激怒の来襲ですからね……。
怒りの感情すらコントロールしきるのが凄まじいです。
作者からの返信
興房さん的には、大内の後ろ盾があったから、安芸は保たれたんだろうという理屈^^;
一面の真理ではあるんですけど、だからといってそれは全てではない。
ましてや、ほぼ独力で安芸武田家の暴走を食い止めた元就からすると^^;
元就の凄まじいところは、そこまで怒ってることを逆に利用して、興房たちに逃げを打たせるところですね。
元就の裡の謀神が、ついに産声を上げた瞬間かも^^;
ありがとうございました。
十八 雨夜への応援コメント
……ほふう(ため息)
いやはや、緊張感に読んでいる間じゅう息を止めてました(笑)
智の巨人にして謀神として目覚めつつある?元就がかつての敵側すら取り込んでいく様には、畏怖を覚えました。じっちゃんには、「アンタが目覚めさせちゃったんやで。ねえ今どんな気持ち?」と言ってやりたいですw
義隆ぼっちゃんと興房さんは好きな「キャラ」なので負けてほしくはないんですけど、今回ばかりは相手が悪い^^;
作者からの返信
毛利元就って、厳島の戦いが有名ですけど、どちらかというと、この佐東銀山城の戦いとか、初陣の有田中井手の戦いの方が、はるかに難易度が高いんですよね。
自分が最初から総大将ではなく、状況から、途中から総大将をやる羽目になっている、佐東銀山と有田中井手が^^;
さてそんな元就さん、信用度がまるで無かった安芸の国人たち、特に有田中井手で敵対した香川や熊谷も取り込み、大内相手にいくさをしかけます。
……ホント、反面教師というか、見取り稽古というかで、元就は尼子のジッチャンから「学び」ましたね(笑)
義隆ぼっちゃんと興房じいや、決して悪人ではないんですけど、よりによって元就のフィールドに来てしまったのがなぁ……^^;
果たして、どうなることやら。
ありがとうございました。
十三 尼子への応援コメント
牛尾さん……。いや好きですけどね、こういう武将^^
でもいろいろな意味で真っ直ぐすぎて、知将に嵌められてしまうという、まさに猛牛……。
某アルデバランのように、「かませ牛とか言うな! 本当はめちゃくちゃ強いんだから! 扱いが悪いだけだから!」になってしまうんでしょうか(汗)
作者からの返信
そういえば「遊戯王」の原作第一話にも、牛尾さんという風紀委員長(だったかな?)が出て来て、闇遊戯に成敗されていました(笑)
……いや私も好きですよ。
きっと平時なら暑苦しい体育教師みたいに、みんな頑張れおれも頑張るとか言って、励ましてくれることでしょう。
……でも残念ながら、これ戦争なのよね^^;
アルデバランさんはポセイドン編での首引っ込み避けが面白かった印象があります(笑)
史実の牛尾さんも、拙作よりだいぶ後で、毛利の総攻撃を食らった安芸武田家の当主を連れて逃げるという技をかましているんだけどなぁ……^^;
ありがとうございました。
十 転機への応援コメント
大内家、やっと動いたか……! という印象です^^;
興房さんの貫禄がすごい( ゚∀゚)=3 さすがは重臣ライガー(違)
これは期待できます……って最後(ズッコケ)
なーんか「このはしわたるべからず? じゃあ真ん中通るわ」みたいな屁理く……とんちを思いついてそうな(汗)
作者からの返信
大内家は大内家でいろいろとあったみたいです^^;
京から舞い戻ったあたりに、それをお察しいただければ(笑)
興房さん、この人がいたおかげで、陶晴賢もあんな風に振る舞えたと思います。
いくら主君のアレの相手とはいえ、そこまで専権をふるえるかというと、父親の偉業をバックにしているからだと思いますし^^;
しかしそんな興房さんでも、無謬ではなく、特に部下に足を引っ張られています。
興房は見に徹するつもりだったのに、まさかそんな方法でズルするなんて……という「やらかし」をします(笑)
何か、現代社会の会社や組織でもありそうな、部下の「勇み足」に、興房さんはどうするのでしょうか^^;
ありがとうございました。
八 謀殺への応援コメント
んぎゃああああ!?
幸松丸どのに続いて元綱さんまで……(呆然)
いやこれは……穏やかな心を持ちながら怒りで覚醒したスーパー謀神が生まれそうですね(ネタ挟まなきゃコメント書けんのかい)
こちらのじっちゃんは「アンタ地獄に落ちるわよ」ですが、その悪辣さも汚名も共に背負おうとする久幸さんと秀綱さんは格好いいです喃。
作者からの返信
はい。
じっちゃんの狙いは最初から元綱さんでした。
元就は飼い殺しというかポケモンというか、そういう扱いにして、尼子家の「さらなる目的」のための礎になってもらうつもりでした。
でもじっちゃん、そんなキツい謀略をかましておいて、ジョナサン・ジョースターのように叩けば叩くほど成長するタイプの元就が、どう化けるかどうかまでは予想できなかったのでしょう^^;
きっと将来の尼子家は、「君が泣くまで殴るのをやめないッ!」と、元就にボコボコに……という、コメ返しもネタで応じてみました(笑)
じっちゃんがこんな謀略の化け物と化したのは、城盗りされたという「いわく」があります。
だからこそ、どこまでも謀略を突き詰める化け物になり果てました。
一方で、苦楽を共にする家臣――特に久幸や秀綱は守り愛するという姿勢を貫きます。
謀聖――謀の聖人とは、言い得て妙な二つ名です……。
ありがとうございました。
五 謀略への応援コメント
え、え、えげつねえええ……!
なるほど、前話返信の「上乗せ」がこれだったんですね。
「こんなのじじ様じゃないわ! “謀聖”ダース・経久よ!」と訳の分からない叫びを上げたくもなります(白目)
いやまあ「多少ズレている世界線」ということですけれども。
幸松丸どのの急死による、毛利家分裂の危機。ここも狙い通りなんでしょうね。
一族の子に毛利家を継がせるよう申し出があったって……。
「お前は何を言っているんだ」ってミルコっ面で言えたらよかったのにね(遠い目)
こんな化物を相手にしてたら、そりゃ「新たな化物」も誕生しますわ……(大汗)
作者からの返信
この蔵田の叔父もブッ殺してしまったことと、幸松丸首実検が、尼子のじじ様の仕業として伝えられています。
まあ、歴史の上では、最終的な勝者である毛利が伝えていることですから、話半分で考えるべきなんでしょうけど^^;
そんなわけで、史実の元就さんは、自分の謀略に「上乗せ」されて、「蔵田の叔父甥両方始末した奴」呼ばわりをされ、「主君」である幸松丸の精神の平衡を失わせてしまう結果に。
……きっと少年時代のディオ様が親父のダリオに言ったように、「じ……地獄に落としてやる!!」と誓ったことでしょう^^;
しかし現実は非情。
幸松丸退場により、お家騒動の危機に。
そしてさも同情するように尼子の子を当主にとか抜かすジッチャン。
まあ元就も有田中井手の勝者だけあって、切り返ししていくわけなんですが……その結果……。
ありがとうございました。
四 調略への応援コメント
ひどい言い方ですけど、やはり武辺者の元綱に、謀聖モードじじ様の相手は荷が重すぎたか……
元就自身が出ていれば良かったんでしょうが、それができないから元綱に対尼子を任せた訳で。
というかこれ、誘降策を元就の名前でって、後々周囲からの心象とか立場とか悪くなったりしません?(特に大内家の方を見ながら)
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
これ史実(というか伝えられるところ)だと、元就が出張って来て、それで蔵田さんへの謀略を展開しています。
それで尼子のジッチャンが「何コイツ。ヤベー」と元就の謀略にある「上乗せ」を仕掛け……という流れなのですが、拙作では意図的に元綱を鏡城へ向かわせました。
そしておっしゃるとおり、元就の名前で(史実だと本人の企画立案)この蔵田家への誘降を仕掛け、その結果をじじ様が「上乗せ」したせいで、安芸における元就の信用度がガタ落ちになってしまいます……。
ありがとうございました。
三 兄弟への応援コメント
ああ、有田中井手の戦いから七年くらい経っているんですね。
今作では兄弟仲が良いようで何よりです(´∀`)
しかしその分?じじ様が怖い>< 何を考えておるのやら……
話は変わりますが、次回のハラヘリウス、本編ではなく元ネタ解説ページの方に『河越夜戦』へのリンクを張らせていただいてもよろしいでしょうか?
作者からの返信
ハリウッド映画風なら「7 years later」とか「after 7 years...」とかキャプションが入るところでしょうか(笑)
世界線は多少ズレているはずなので(?)、兄弟仲は良くなっています。
しかし尼子のジッチャンが何やらダークサイドに堕ちまくっていて……。
乱世の梟雄モード、全開でお届けしております^^;
ハラヘリウスに拙作ですか!?
リンク、むろんOKです!
一体どんなネタの元ネタになるのでしょうか……楽しみにしています^^;
ありがとうございました。
編集済
三十八 三矢への応援コメント
あの時の元綱殿が残した言葉、なんだかしんみりしました……。にしても化け物かぁ。立派な化け物が誕生してしまいましたね。俺たちの戦いはまだまだこれからだ!と言わんばかりに^^;
そしていつの間にか息子たちも三人に……!サブタイトルににやっとしました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
元綱さんの「あり方」には諸説あって、下剋上を狙って元就に叛逆したという説が主流ですが、元就と仲が良かったとか、尼子の陰謀で叛したという説もあります。
その「仲が良かった」「陰謀だった」からの想像が、このお話の元綱の最期とその言葉になります^^;
そんなわけで化け物誕生です。
いやいや神ですから(笑)、謀神――謀の神ですよ^^;
尼子のジッチャンも謀聖――謀の聖人だし^^;
そんな謀神もついに安芸を制しました。
息子たちも三人で三矢の教えもスタンバイOK(?)です。
で、おっしゃるとおり、おれたちの戦いはまだまだこれからなんですよね……厳島の戦いという、ラスボス(?)相手の戦いが、残っておりますので^^;
それに至るまでも、尼子相手にボロクソに敗北したりと、まだまだ元就の苦難の人生は終わりません。
しかし息子たちが支えてくれることでしょう。
相剋を乗り越えて。
ありがとうございました。
三十三 山口への応援コメント
えっ、そういうのやめんさいって言われてザビエルさん追い出したんですか(苦笑)なんかそんな人に息子を差し出せと言われましても……(^^;;
しかも衆道の相手じゃないよ!って、キレッキレですなぁ。
作者からの返信
はい、さすがサビエルさんです^^;
イエズス会的にはNGだったんでしょうね、衆道(笑)
まぁでも、二回目に来た時は、受け入れたみたいですけどね。
その辺が義隆さんも柔軟さというか、器の大きいところでしょうか……^^;
義隆さん、さすが若い子に目をつけるのが得意らしく(笑)、元就の子に目をつけちゃいました。
そんな元就さん、ドキッとしてしまうのはしょうがないと思います^^;
衆道の相手じゃないって言われても……と思ってそう(笑)
ありがとうございました。
二十九 策動への応援コメント
こういう時代ですから娘をよそに出したらある程度覚悟はしているものとは思いますが……、奥さんの無言の抗議はきついものがありますね。
この娘の死はきっかけになったとはいえ、なるべくしてという気がします。どこもかしこもガタガタと言いますか^^;
そして元就殿の本拠地である安芸高田市は田舎でめちゃくちゃ寒くて豪雪地帯なのですが、よくぞここから中国地帯一帯を……という気持ちでいっぱいです。
作者からの返信
まあ、史実は高橋家に「人質出せや」って言われて、元就も奥さんも、泣く泣く出した、というところでしょう。
それでもこうなってしまった以上、奥さんはやはり無言の行に入っていたと思います……。
そしてこの長女のことが反動となって、次女はべた可愛がりに可愛がったようです。
そんなわけで高橋家は地雷を踏んでしまいました。
娘というストッパーが消えてしまったので、もう誰も謀神を止められないでしょう……。
安芸高田市ってそういうところなんですね。
何というか、毛利家自体が、昔から「安芸国人一揆」という国人の連合体の指導者的ポジションだったのが大きかったみたいです。
武田信玄や上杉謙信も、寒くて凍える土地から興って行ったので、厳しい状況こそ、覇者を育てるのかもしれませんね^^;
ありがとうございました。
十六 策動への応援コメント
超元就殿の爆誕!これは元綱の分!!とばかりに秀綱殿の腕を捻り切るッ!!
と、まあそれだけこれまで抑えていたものが爆発したんでしょうね。しかし、お逃げなされとは真意はいかに……??
作者からの返信
尼子家にお家騒動まで起こされた元就。
それがいざ安芸の危機に、こんな酷い対応されたら、そりゃあ怒ります。
それでも頭の一方では冷静な元就、こんなことしても大丈夫だという計算があって、秀綱の腕をねじ上げています^^;
……今までいいようにされてきた尼子家に対し、そしてこの大内家の大攻勢に対し、何かを思いついた様子。
当代一流の名将・陶興房相手に、一体何をしかけるのか。
ありがとうございました。
九 交合への応援コメント
これは光の主人公!闇墜ち回避!
サブタイトルが相剋ではなく、交合でなんで?と思ったら意味が解けました(苦笑)いえ、子が多いことはよろしゅうございます。
作者からの返信
元就さん、ここで奥さんがいなかったらアウトでした^^;
きっとリアル斎藤道三とか、リアル宇喜多直家のように、暗殺・陰謀、なんでもござれの暗黒武将として……アレッ、史実の元就もそう変わらな……ゲフンゲフン(笑)
ちなみに交合のくだりは、そういうシーンに挑戦してみたかったというのがキッカケでした^^;
全体的なドロドロとした雰囲気とか、こういうシーンとか、昭和の歴史小説っぽいことがやりたかったのです。
まあ実際、元就は一族で頑張る方向に進んで行くので、やらしていただきました^^;
ありがとうございました。
一 鏡城への応援コメント
安芸の国出身でありながら毛利はミリしらというやつが朝倉です……^^; 大河ドラマでも観てなかったですし、知っているのは三本の矢くらいでお恥ずかしい。
それはともかく。
レイティングありありのこちらの作品、ひりつくようなシリアスがものすごーく伝わってきます。そして目次見て思ったのは、紙の本で読みてえなぁ。ハードカバーとかいいなぁ、です。
作者からの返信
まあ、何というか、「毛利家」というと萩や山口というイメージもありますので、安芸の国の人でも、知らなくっても仕方ないんじゃないでしょうか^^;
私も出身の地の武将、あまり知らなくて、小説書く時に調べてました(北条家の人たち……)^^;
レイティングについては、書き始める時に、その辺が避けられないなぁという感じまして^^;
あとはそういう描写も挑戦した方がいいのでは、というところです。
紙の本、ハードカバーというたとえは嬉しいですね^^;
何となく、昭和の歴史小説、しかも新聞連載の奴、みたいなイメージ(笑)を目指しておりましたので。
各エピソードの漢字二文字タイトルのあたりに、その辺のところが如実にあらわれています(笑)
ありがとうございました!
おわりにへの応援コメント
ふえええ、やっと読み終わったよおおお。
一話一話は長くもなく、文章も端麗ですが、如何せん時間が取れないのがきつかったです。
全編通すと、毛利元就の話なのですけど尼子経久の怪物ぶりが浮き彫りになっていて、怪物の猛威とその衰えが描かれているように読めました。一代の怪物です。
相剋の謀略で窮地に堕とされ、相剋の謀略で地歩を固め、相剋の謀略の裏表、酸いも甘きも嚙分けた毛利元就が至ったのは、家中の結束を重視する三矢であるというのも腑に落ちます。
あ、先代三矢興元元就元綱も良かったですが、やっぱり三矢は隆元元春隆景です。
大作執筆、お疲れさまでした。
作者からの返信
お疲れさまでした。
ここまで、長きにわたる物語を読んでいただき、感謝です。
まずは、コメント付きレビュー、ありがとうございます。
尼子経久という強烈な個性――怪物――が存在したからこそ、この時代のこの地域は謀略という嵐に見舞われたと思います。
そして拙作は、その嵐の中を、すっくと立ち上がったひとりの若者が、やがてその怪物に取って代わるお話です^^;
その辺りをバシッと投げてくる、名レビューだと思います!
そしてコメント返信です。
最初は、滅茶苦茶暗い話を書こう、ドロドロとした奴を、ということを考えたのです。
実はこの話、公募に出しておりまして、それで、昭和の歴史小説のような、人と人の陰惨な、逃れ得ぬ悲劇みたいなのや、エログロなテイスト、という感じで書いてみたのです。
ちょっと自分なりに作風を模索している時期でして……^^;
そしたら尼子経久さんが嬉々として謀略をかけまくることかけまくること……(笑)
尼子の宰相の亀井さんも、苦労人の度が増してしまいました^^;
そしてお察しのとおり、拙作は尼子経久の物語でもあります。
尼子経久と毛利元就という、「鏡」のような二人の物語です。
これで元就もダークサイドに落ちれば、それはそれでピカレスクロマン的な話になったかもしれません。
でも元就は史実として、一族の結束を大事にするに至っています。
そういう手紙を書きまくって、史家から「長すぎ。多すぎ」と匙を投げられるぐらい(笑)
つまり反面教師として経久から学びつつ、それを越えていったんだな、相剋に克つことができたんだな、と思ったのです。私は^^;
そんなわけで、まるで暗夜行路を抜けていくような感じでしたが、最後には三矢に至りました(笑)
隆元元春隆景の三矢もいいですね。
厳島とその前後が、特に輝いていますし^^;
それでは、改めまして、長きにわたり、ご愛読、ありがとうございました!
おわりにへの応援コメント
こんばんは、四谷軒様。毛利三部作の完成お疲れ様でした。
元就さん、純粋だった子供時代から始まり、恋を知った青年時代、そして鮮血の中を走る大人時代と、作品毎に色が変わり、いずれも魅力的でした。
弟さんが尼子の爺ちゃんに謀殺された説を採用されたことで、こんな解釈もあるのかとおおいに驚き惹きつけられました。
三部作、元就さん以外のキャラもあでやかで、とても面白かったです。次の作品を楽しみにしています!
作者からの返信
おかげさまで、毛利元就について、ここまで述べることが出来ました^^;
最初は厳島をさくっと書いて終わらせるつもりだったのに、いつの間にやらこんなことに(笑)
そして厳島について書いていないという……^^;
……でも、子ども、青年、壮年へと元就の人生を追うことができて、こういうかたちで彼の生涯を綴ることができて、やはり良かったなぁと思ってます。
自分なりに書き方というかテイストを変えてみたり、史実、あるいは「諸説」の一説を採用して、「味付け」をして、料理してみたり……と、いろいろと実験をさせてもらった三部作です。
「河越夜戦」の時は、あまり出すことができなかった女性の方たちを出すことができた、というのも、自分なりに満足しております。
……次の作品は、もし年度が替わっても、時間が取られることが無ければ(切実)、書きたいと思います(笑)
それでは、長きにわたり、元就の前半生を描く作品群を読んでいただき、ありがとうございます。
ありがとうございました!
三十八 三矢への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
ああ、終わってしまった……。
物凄い寂寥感です。
いえ、元就君の地獄はこれからだ!
なんですが。
最後に思い起こされるのが、元綱さんなのが尚更胸にきました。とても良かったです。
作者からの返信
長きにわたり、拙作をご覧いただき、ありがとうございます。
吉田郡山城の戦いそれ自体は、結構見どころのある戦いだと思うんです。
死兵と化した尼子久幸さんとか、凄い「いくさ」を展開しているし。
……でも、拙作のテーマは「どろどろ」であり、おっしゃるとおり「寂寥」なので、その辺はサラッと描きました。
そしてこれもおっしゃるとおり、元就の「地獄」はつづきます。
手始めに、第一次月山富田城の戦いという負けイベントが待ち構えているし(笑)
厳島の戦いという大金星がありますけど、その時、妙玖さんはすでにこの世の人ではないんですよね……。
そして相剋ではなく、相合にたどり着く。
元綱さんが死を賭して伝えたからこそ、謀神は人間味を失わなかった、というオチを考え、ついにその着地点にたどり着きました^^;
その辺を「良かった」とおっしゃっていただいて、嬉しい限りです。
ありがとうございました。
そして、おそらくは、私のすべての作品をご覧いただいたことになるかと思います^^;
たいへん恐縮で、そして嬉しゅう存じます。
これまでおつきあいいただき、誠にありがとうございます。
そしてこれからも、よろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。
ではではノシ
三十七 謀神への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
まさかの尼子爺ちゃん視点に驚きました。
清盛さんから見た頼朝さんというか、「あ、やべ、育てちゃった」というやつですね。
毛利家、それにしても大内と尼子に挟まれて、よく生き延びたもの。
改めて元就さんの凄さを思い知りました。面白かったです。
作者からの返信
かつての大内義興の如く、上洛したら、本国で危機^^;
そんな尼子詮久です。
……まあ、ジッチャンの経久がいるから、そういう蠢動は何とかなるだろうと踏んでいたんでしょうなぁ(遠い目
で、その、ジッチャン視点にしたのは、元就視点にしてしまうと、吉田郡山城の戦いを詳述しないといけないからです(オイ
実はこの「相剋」、公募用に書いておりまして、その字数規定の関係で、吉田郡山城の戦いはオミットする羽目に(泣
まあでも、尼子経久はツイン主人公のひとり、という位置づけなので、ある意味経久の視点で書いて良かったなぁと思っております^^;
そして元就は、あの奇蹟的な初陣を、奇蹟のままにせずに活用し、よくぞここまで伸長したなぁと書いていて感じました。
この辺の「奇蹟のままにしない」を突き詰めると、第六天の魔王という化け物になるわけですが(笑)、元就の場合は謀神に成りました^^;
ありがとうございました。
三十六 向背への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
詮久さんは詮久さんで傑物なんですよね……。
人に好かれたらしい親父さんが生きていれば、運命は変わったのか。全盛期元就さんが相手じゃ、やっぱ無理かorz
いよいよ決戦が近いですね。面白かったです。
作者からの返信
詮久さんは結構やり手なんですけど、いかんせん寿命が……。
それに比して謀神はさらに長く生きるというチートを発揮してしまったからなぁ^^;
やはり尼子は、元就の「近くにいた、お前が悪い」状態です(笑)
そんな尼子ですけど、詮久さんという若き狼に率いられ、ついに東進へ。
かつて大内が上洛した時も、安芸で風雲が吹き荒れましたが、果たして今は。
ありがとうございました。
三十五 対面への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
尼子の爺ちゃんの悲嘆は、元就さんもいずれ行く道(°°;)
彼と次男、三男の快進撃は、長男をすり潰すカタチで成立した無茶だったと、亡くなって初めて思い知りますからね。
でも、生き残るために、他にどんな選択肢があった?
と問われれば、尼子の爺ちゃんも元就さんも、やっぱり最善と信じて走ったし、そして奇跡を作りあげる英傑であり、謀の頂点でもあったんですよね。だからこそもの悲しいなあ。
胸に痛かったです。
作者からの返信
宇喜多直家「呼んだ?」
↑こいつも大概ですけど(笑)、やはり三謀将なんて言われているけど、どいつもこいつも修羅の道を歩んでいるなぁ、という印象です^^;
たしかに、おっしゃるとおり、それは最善であり、最高を目指すための道だった。
そして最強になった……オーマジオウのように。
でもそれは過去の自分から見たら、やっぱり駄目なんじゃないかと思われてしまう……。
たしかに哀しいですね。
ありがとうございました。
三十四 人質への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
尼子の爺ちゃんと、元就さん。
まるで沈む太陽と、昇る太陽の差のようなエネルギー差を感じますね(⌒-⌒; )
全盛期の爺ちゃんなら、元就さんとも互角以上に渡り合うでしょうが、感情が枯れたか、心を読めなくなっている気がします。
描き方が興味深く、面白かったです。
作者からの返信
この頃、尼子のジッチャンもさすがに寄る年波には勝てなくなってきた、という印象があります。
詮久と義兄弟、というのも別にいいんですけど、やはり婚姻や人質に比べるとパンチに欠ける^^;
誰かの娘を養女にして、元就か隆元に送り出す、くらいのことをしないとアカンかったのでは、と思います。
でもそうすると妙玖のオカンが黙ってない訳で……(笑)
尼子のジッチャン、とにもかくにも、これで塩冶興久への対策は何とかなりました。
興久を鎮圧すれば天下へ。
しかしその段階に至って、ご指摘のとおり、ジッチャンの「冴え」は今一つ……。
ありがとうございました。
三十三 山口への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
おおーっ、義隆さんがこういう風に描かれると、バシッとイメージできて嬉しくなりますね^ ^
京都はこの時代、もうダメだ。
……だったら鎌倉を作ればいい。
……だったら江戸を作ればいい。
だったら東京をげふんごふん。
だから、本作中の山口をというのも、あながち間違いではなかったはず。
え、義隆さんが色ボケて内紛?
全く大丈夫じゃないや(^◇^;)
でも、この時は、元就さんとやりあえるくらいには賢君だったんだなあ。面白かったです。
作者からの返信
義隆さん、最後のあたりがアレなので、いろいろと酷い扱いを受けていますが、ちゃんとした教育を受けているサラブレッドなので、こういう風に考えていたんじゃないかなぁ、という想像です(笑)
京都に上洛して、というのは理想ではありますけど、あまり実入りが無いというか、上洛しているうちに本国が……というテンプレが出来上がった時代なんで、義隆としては好判断だったと思います。
京都がアカンなら、じゃあ京都にいればいいじゃないと幕府を始めた足利さんが、ご覧の有り様(笑)になってしまったのが、やっぱり大きかったのでしょう。
それはのちの維新政府にも。
だって維新政府には、これじゃ守れませんと言い切るデコッパチがいたし(笑)
さて、そんな義隆さんですが、ラブラブだったはずの陶晴賢さんとケンカして\(^o^)/オワタとなる運命です(笑)
やっぱり年を取って守りに入ったのが、陶さんとの「ズレ」が発生した原因でしょうね。
でも今はまだ若く、逆に老臣たちをリードする立場ですから、元気溌剌と、謀神とトークを愉しんでいます(笑)
ありがとうございました。
三十二 遠交への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
うーん、悩ましい。
元就さんは元就さんで、奥さんを失った後、謀に取り憑かれた気がするんですよね(^◇^;)
勝って、勝って、勝ち続けた。
なのに長男の隆元さんが亡くなった途端、猛将も名将も抱えながら拡大できなくなったのは……。
元就さんは絶対にハメてくるって、めっちゃ警戒されたからじゃないかなあ。
隆元さん、生来の気質かも知れませんが、相手を信用させるという一点では、父親も弟二人も凌駕する器の持ち主だったみたいですし。
あ、母親の妙久さん譲りだったのかも、と今話を読んで、すっと、そんな気がしました。面白かったです。
作者からの返信
元就さん、実は奥さんがいるから吉川家乗っ取りはやめておこうと思っていた節がありまして……そこへもって奥さんが亡くなって、しかも吉川家でお家騒動というかダメダメな当主がヤンチャしたらしくて、「機」が出来上がってしまった、という……^^;
思えば吉川家乗っ取りが、ひとつのターニングポイントで、そこから小早川とかいろいろ……(笑)
そしてやがては厳島という舞台に上がって、さあこれで、というところで長男夭折。
長男・隆元は、山口でいわば最高の教育を受けており、しかも大内義隆という、文化面では最高峰の人の薫陶もあり、そりゃあ皆仲良くなろうとするよなぁ、と思います。
だからこそ陶晴賢についてはヌッ殺すと一番吠えていたみたいだけど(義隆の仇だから)……^^;
でも、言われてみると、たしかにそういう情が濃いところは、母の血かもしれませんね。
ありがとうございました。
三十一 叛乱への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
大内さんが貿易という手段で京の代替を造ったのに対し、尼子さんは京を求めて東進したというのはなるほどと思いました。
……尼子さんの支配した国々って、そこまで裕福でもないですし。やっぱり痩せても枯れても畿内が欲しかったのかなあ。
塩治さんが立ちどうなるのか楽しみです。面白かったです。
作者からの返信
大内さんって、百済王の子孫という「設定」の一族なので、義隆さんとしてはそこに忠実に従っている、大陸との交流を盛んにしている、というつもりなんでしょうね……。
一方で尼子さんは、かつての山名宗全のように、中国地方を制して都へ……というところなんでしょう。
西進して大内に当たるよりは、東進して各個撃破していく方が楽、という考えもあったんでしょうけど^^;
そして塩冶さん。
ついに叛するわけですが……裏でジッチャンがどう動くのか。
ジッチャンってやっぱ凄いな、というのがここからの動きですけれど……^^;
ありがとうございました。
三十 侵略への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
うわあ、うわあ( i _ i )
これをやれちゃうから元就さんは怖いんだよ……。
四谷軒様がこれまで描かれてきた熱血漢な元就さんではなく、死の鎌を振るう謀神という一面がまざまざと綴られて戦慄しました。
こっちの方が正しいんだけど、しくしく。面白くも悲しかったです。
作者からの返信
尼子さんとか大内さんとかに揉まれて鍛えられた元就。
ついに謀神として覚醒した様子です^^;
高橋盛光や重光の凶行はどうやら史実っぽいので、これはやはり元就の仕業ではないかと思います。
まあ、娘をやられたというのがトリガーになってしまったと思います。
「養女」として差し出したのに、それを殺しちゃったら、そりゃあ「じゃあ血族同士でやり合えよ」と仕返しするよな、と。
……こうして産声を上げた「謀神」毛利元就。
彼の謀略は中国の天地を覆う。
尼子や大内も、もはや呑み込まれる運命に……。
ありがとうございました。
二十九 策動への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
大内の大将が亡くなり、尼子が敗戦でがたつき、塩治さんが余計なちょっかいかけた結果、毛利と高橋がちょうど空白地帯になってるんですね(^◇^;)
娘さんのことがなくても、決戦不可避だよなあ。だって、両家どっちにとっても邪魔だもの……。
元就さんが妙久さんの存在でギリギリ人間を保っているのが印象的でした。
面白かったです。
作者からの返信
おっしゃるとおり、中国地方の地政学上の配置に加え、このような各勢力の内情が、安芸の毛利と石見の高橋をエアポケットのような感じにしてしまいました。
そしてこんなオイシイチャンスを元就が逃がすわけもなく……。
そんなわけで毛利と高橋のタイマンが始まります^^;
タイマンというか、毛利は密かに根回しして、大内とか尼子とかを味方にしていますが(笑)
ちなみに元就さんと妙玖さんも、この時娘さんが亡くなったことを激しく後悔し、その分、次女に愛情を注いだという話です。
……このあたり、謀神も人間性を残しているのだな、と思って、今回のエピソードを書いた次第^^;
ありがとうございました。
二十八 復古への応援コメント
こんにちは、御作を読みました。
父ちゃん死んでるから、大内さんとしても尼子を塞ぐ盾は欲しいし、元就さんも背後を気にしては戦えないものね。
大内さんと陶さんもしたたかで、そして元就さんも負けてない……。
ギリギリのせめぎ合いで同盟が成立したという描写が恐ろしくも素晴らしかったです。
面白かったです!
作者からの返信
大内義興さんは何だかんだ言って管領代にまで成り上がった天下人ですからね……。
義興さんを支えた陶興房も老将であり、先がない。
と、来れば……やはり謀神を味方にしておくのがベストだったんでしょうね。
義興の死を契機として、逆にそれを古い恨みを捨てる契機、と思わせる大内サイドの戦略の勝利でしょう。
ただ、それを尼子のジッチャンが指をくわえて見ているわけもなく……^^;
ありがとうございました。
二十七 動揺への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
巨星が落ちてすぐ、先だって負けた毛利を懐柔にかかれるあたり、陶さんも、色ボケてない時の大内さんも強かだなあって。
高橋さんは、大内尼子の両方から諦めモード入ってるのが哀れ(^◇^;)
そして塩治さんは誰も知らないところで暴走していた……どうなるのかハラハラします。
作者からの返信
大内義隆も陶興房も、毛利元就についての認識って、そもそも大内義興も「神妙」と感状を贈った相手、ですからね……^^;
その辺の事情も作用して、毛利取り込みに舵を切ったのでしょう。
高橋さんは……まあ、元就の「近くにいた、お前が悪い」状態ですから(笑)
あと、いろいろと言いたいことはあるんでしょうけど、やっぱ有田中井手の時のやらかしを、元就が忘れていないところがなぁ……(遠い目
そして塩冶さん。
どちらにせよ、経久のジッチャンに目を付けられた感じになってるので、もう暴走するしか無いような……(笑)
ありがとうございました。
二十六 交錯への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
塩治さんについてはまさかの足下ズサーが、逆に尼子のじいちゃんらしいと思います。
あくまで私のイメージですが、中国三大謀将の中で一番人間らしいというか、修羅道ながらも温かみがある。
宇喜多さんは人間味を越えて、情念のあまり触れれば燃える地獄の業火だし。
元就さん? 私の中ではコキュートスみたいな感じですね>▽<(おひ
だから御作は色々と発見があって、実に楽しく面白いです。
作者からの返信
塩冶さんはねぇ……やっぱり尼子家当主になれなかった、あるいはなれないという点をフォローしてあげなきゃあかんかったと思います^^;
成功例である毛利家ですら、隆元が「弟たちが言うこと聞かないから辞めたい」とこぼしているぐらいなのに(笑)
で、経久のジッチャンはジッチャンで、「せっかく名門・塩冶家の当主にしてあげたのに。反抗期?」とか思ってるんでしょう(笑)
まあその辺が、うっかりさんなところが、確かに人間味があるというところでしょうね。
この人、家臣には優しいし。
物欲しそうにすれば、庭の松の木を切ってまで「あげる」と言う、面白爺さんだし(笑)
宇喜多さんは……うん、彼、理詰めというか将棋指しというか、そういう冷静さと、逆に恐ろしいぐらいの劫火を内に秘めてますし^^;
そして謀神。
……いや、この人については言うまでもないでしょう(笑)
戦えば勝つし、負けても謀略で覆すか対等に持ち込むし……何なのこの人^^;
図らずも(?)三大謀将を書くことになり、いろいろと個性があるなぁと、私もしみじみ思いました(笑)
ありがとうございました。
二十五 落日への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
この時代、敵の裏の裏をかく策謀がひしめいているんだなあ。
と改めて実感しました。
尼子の爺ちゃん、軍勢の動きだけで様々なものを見通して、やっぱり怖いよ。面白かったです。
作者からの返信
やってる当人にそんなつもりは無くても、周りが「罠ではないか」と思ってしまう魔界、それがこの時代のこの地方です^^;
その究極が謀神なんですが……(笑)
さて、尼子のジッチャン、大内の不自然な動きを知っただけで察してしまいました。
まあ忍びを埋伏させているでしょうし、返り忠している部将もいるでしょうから、その辺の周辺情報も踏まえて、そうと判じたのでしょう。
でも、このあたりのセンスというか肌の感覚は、やはりジッチャンならでは。
怖い怖い^^;
ありがとうございました。
編集済
二十四 悲劇への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
何も言えない(T ^ T)
全員が思うままにカードを切ったら、適切に破滅へ向けて上がってしまった、みたいな感じです……。
元就さんは勿論、高橋家も塩治も望んでなかっただろうし、下手すると尼子の爺ちゃんすら「特に指示してないぞ?」と首を傾げそう。
決戦不可避ですね(u_u)
作者からの返信
史実は、高橋家が毛利家の娘を始末してしまったらしいのです。
そしたら、謀神が……という流れなのですが、拙作では何というか、こういう感じにしました。
何というか、人間のドロドロとした感じというか、誰も悪いことをしているつもりはないのに、そうなってしまうという感じを描いてみようと思いまして……。
そんなわけで、塩冶さんの立ち位置が尼子家内で微妙なところでこんなアクシデントが発生してしまいました。
尼子家も、爺ちゃんを中心として、大渦が発生しそうです^^;
ありがとうございました。
二十二 高橋への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
うーん、この張り詰めた空気、ビリビリしますね(^◇^;)
とりあえず高橋さんは、こう、なんだ。どう選択しても、元就さんのデスノートに「殺す」って書かれてる気がします。死亡フラグがはためいてる……。
しかし、尼子さんまで巻き込むのかあ、安芸は地獄だなあ。面白かったです。
作者からの返信
高橋家は、あの有田中井手の戦いの直前に、毛利家乗っ取り未遂という「やらかし」をしているわけで……。
そして元就の娘を人質として召し上げていて……。
後世のわれわれから見ると、「うしろ! うしろ!」とか「早く逃げて!」と言いたくなるわけです^^;
高橋家としては、毛利家より格上だし領土あるし、尼子家とのコネもあるから、まあ大丈夫だろうと思っていた節があります。
でも格上や領土ある相手を「食って来た」毛利家であり、尼子家とのコネも、この時点では元就がキャンセルできてしまうという……^^;
ありがとうございました。
二十一 塩冶への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
塩治さん、どこかで似た作戦があったような(⌒-⌒; )
いえ、子供を送って家乗っとりって戦国時代ではありふれた作戦だったのかも知れませんが、反逆されてはもともこもない。
まさか、尼子さんがトチるとは。
晴久さんが無能とは言いませんが、こういった種が重なって新宮党粛清に繋がったのかなあ。
色々と考えさせられる回でした。面白かったです。
作者からの返信
戦国時代とかでわりとありがちな作戦かも(笑)
乗っ取りとまではいわなくても、娘と娶わせて一族扱いにする(例:今川義元→徳川家康)とか、婚姻政策はやっぱり有効と思われていたんでしょうね^^;
しかしまあ……尼子経久も老いた、ということなんでしょうね。
だから息子が「俺も親父のように」と立ち上がるし、周囲の国人たちも「今なら」とついてくるし……。
最も身近で、最も怖い立ち位置ですからね……息子って。
かの朱全忠も息子に殺されたし……。
そう考えると新宮党ってホント「怖い」^^;
ありがとうございました。
二十 退陣への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
後のことを考えれば、元就さんの長男に、政治経済のノウハウ叩きこんだのは義隆さんですからね。
興味はあったでしょうし、自分の知識を託す者としても見ていた。
今回も戦略レベルではちゃんと見抜いている。……痴情のもつれをやらかしたのがつくづく残念なお人ですね。
今後、そうなると〝わかる〟描写をされているから、上手いなあと惚れ惚れします。面白かったです。
作者からの返信
そうなんですよね。
当時、少なくとも西国においては最高峰の都、山口において、毛利隆元に最高の教育を与えたのは大内義隆です。
義隆としては、大内政権をより盤石なものにするために、その柱石を求めていたのかもしれません。
そもそも義隆それ自身もかなりの知識と教養を誇る、高スペックの人材なんで、「やる気を出せば」それなりにやれると思います。
でも、どぎつい敗戦と「恋人」との衝突が、義隆のメンタルを崩してしまいました……。
このあたりが義隆の限界であり、やはり太平の時代に生まれなかった不運ですね^^;
……そういう、「それなりにやる」けれど「限界がある」という感じに書ければなぁと思って書いておりましたので、お褒めいただき、とても嬉しいです!
ありがとうございました。
十九 夜襲への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
うん、ここで嫡子を討ち果たしたら、本気の大内と喧嘩になる。尼子が頼りにならない以上、退いてもらうのが一番いい。
そう思っても、中々できることじゃないはず。
元就さんが恩とかふざけんなって、キレたのは本心だと思うんです。その上で自分をコントロールし切るのは、やはり凄いなあと改めて思いました。面白かったです。
作者からの返信
負けても負け過ぎず、勝っても勝ち過ぎず……という某フェザーンのようにコントロールをこころがけていたのでしょう(笑)
そんなわけで元就さん、その戦略に基づいて、己をも統御します。
ちなみに陶興房って結構負けなしの名将で、数少ない土をつけられた相手がこの毛利元就です^^;
元就……興房を討てば大金星で、武名は隠れなきものになる、という欲望があったかもしれませんが、やはり抑えました。
まあそれもやっちゃうと大内さんが激おこぷんぷん丸なんで、そりゃあ抑えたとも思います^^;
ありがとうございました。
十八 雨夜への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
以前は敵だったり仲の悪かった家まで元就さんに協力してくれるのは、よっぽど大内、尼子に腹が据えかねているんでしょうね……。
そして仲間の感情だけでなく、大内、尼子の感情というか、方向性を見切るのは、謀神の芽生えなのかも知れません。
怖っ。面白かったです。
作者からの返信
何だかんだ言って、のちの毛利家を支える主要メンバーなんですよね、この辺の安芸の人たち。
人材が足りないという事情もありますが……(笑)
まあでも、おっしゃるとおり、大内と尼子の綱引きにつき合わされた挙句、とどめとばかりに今回の尼子軍の敗戦でしたから、そりゃあ元就をフォローするわけです^^;
……そしてこの辺の、人々の胸中を読み切る元就。
有田中井手や厳島とちがって、目立たないですけど、この「第一次佐東銀山城の戦い」って、元就の真骨頂であり、こっちこそ「西の桶狭間」と呼称するにふさわしい戦いだと思います^^;
ありがとうございました。
編集済
十七 義隆への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
義隆さんは、今川のお坊ちゃんほど尖ってない(あの人は何でも出来るのに、大名にだけ向いてない)にせよ、戦には向いていない人なのかも知れませんね。
こと経済や文化面に関しては、彼を上回る戦国大名はそうそういないでしょうが、手段を選ばぬ餓狼の中では……弱さなのかも。
尼子毛利大友、大内を取り囲む誰も彼もが猛獣だ(^◇^;)面白かったです。
作者からの返信
帥の才能「だけ」無い人、いますね^^;
義隆さんは教養関係についてはトップクラスだし、(少なくとも初期は)大名としても行動していたのに……どうしてこうなった(笑)と言わざるを得ません。
特に陶晴賢さん関連については、恋人として何とかならなかったのかと言いたい^^;
……でもまあ、そういうお坊ちゃんなところも含めて、義隆さんだしなぁ(遠い目
やはり義興、あるいは陶興房がいないと大内家はあかんかった、ということで^^;
ありがとうございました。
十六 策動への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
毛利に限らず、安芸の諸将からすればふざけんなよ、マジでな敗戦。
元就君のブチ切れ具合に、たとえ復讐の念であったも、前作の熱い男が帰ってきた(^^)と膝を打ったのですが……。
やっぱりなんか怖いよー。
お逃げくださいって、どういう意味かハラハラします。面白かったです。
作者からの返信
「尼子ー! 早く来てくれー!」と叫んで、呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンと、牛尾と亀井がやってきたわけですが……^^;
これまで尼子のジッチャンの無茶ぶりに散々つき合わされた上に、「これは無い」というドジっ子ぶり&負けっぷり(笑)
しかも牛尾さんは「帰る」とか言い出して、安芸の国人たちは激おこぷんぷん丸です^^;
……そんな中、静かに怒る謀神が怖い(笑)
でも、そういう状況でも勝ちをつかむ方法を閃いちゃうこの人は、やっぱり謀神というよりも軍神じゃないかと思います^^;
ありがとうございました。
十五 逆撃への応援コメント
こんばんは、四谷軒様。御作を読みました。
そりゃあ、誰も勝ち戦で命を落としたくないよね!
大内からすれば毛利は元仲間で、かつての奇跡的勝利をよく知ってるだろうし。
充分功績を稼いだ時点で引いた方がお得だ。
元就さんの株があがるわけだと、展開の妙に思わず唸りました。
面白かったです。
作者からの返信
これ、史実だとおそらくチーム元就は置いてけぼり(笑)
尼子直属軍と、尼子シンパ国人で突っ走ってしまい、元就らは「ええ……」と見送ったのではないかと。
元就としても、元綱の件で尼子にプンスカしているので放っといたら、物の見事に敗走する牛尾さんの姿が^^;
それでチーム元就が動いて大内軍をせき止めたというのが真相でしょう。
そして大内軍、「ヤバい奴が来た」、「義隆さまの初陣だから」と、火中の栗を拾わずに帰りました。
なので、元就としては、ある意味偶然というか幸運にも自軍は無傷で、株も上がるという展開に^^;
でも元就の胸中は、弟の死を呑んでまで尼子に尽くして来たのに、この体たらく……と怒り心頭だと思います。
ここから、あの初陣はまぐれでは無かったということを証明する動きが始まります。
ありがとうございました。
十四 元就への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
牛尾さんに負けが見えているからこそ、元就さんが人心を掌握するのか^^;
やっぱり怖い。奥さん、弟さん、それに兄ちゃんや綺麗なマムシさんって、元就さんを常人に引き留めるストッパーだったんだなあって。生き残るために神の領域へ変わって行くのが、恐ろしくも悲しいです。ひりつく展開で面白かったです。
作者からの返信
うっしーの負けが見えているとなると、じゃあ安芸の国人としたら、誰を頼るの?
そうすると、かつて、初陣で五倍の敵をも打ち破った男が目の前にいるわけで……^^;
その辺の心理を読んで、人心収攬に励む謀神の腹黒さ(笑)
でもそうしないと、元就自身も生き残れないから、必死だし……^^;
地味だけど、この第一次佐東銀山城の戦いこそが、毛利元就の「毛利元就としての」戦いの始まりだと思います。
有田中井手の頃はまだ、少なくとも心理面では押せ押せで陽キャでいられたのに……^^;
ありがとうございました。
編集済
十三 尼子への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
牛尾さんが一周回って微笑ましい武将に見えてきた。仲間を救うために突貫するぞ!
尼子家にも爽やかな男はいたんだなあ。え、鉄血オルフェンズに出てきた、放送日のタワケ? はは……牛尾さん。やっぱりイオ○様のように戦略をぶち壊すのは庇えない。
でもなあ、毛利元就さんが、こう邦画ホラーの幽霊みたいにゾワワって陣取っているからこの戦場、怖いんだ。面白かったです。
作者からの返信
牛尾さんは実は熱い男で、のちに毛利家が安芸武田家を滅ぼす時に、尼子からの援軍として参戦し、落城時には当時の安芸武田家当主を出雲へ連れ帰ることに成功する、とんでもない男です^^;
……だから〇オク様ほどアレじゃありません(笑)
むしろ御作のチョーカーさんのように、使いどころさえ間違えなければ無類の強さというか効果を発揮するタイプだと思います。
まあ毛利さんから見ると「それで?」と思われており(笑)、毛利さんは第三陣の一参加者であるにもかかわらず、すでにして第三陣を掌握しており……^^;
でもホント、毛利さんの人生って、何でこんな不利な状況に突き飛ばされることが多いんでしょう(笑)
ありがとうございました。
十二 大内への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
尼子と大内の競り合い、胃にくるようや張り詰めた描写が上手いなあと唸らされました。
しかし、ここに来て二線級の指揮官を出してきたらということは、尼子も戦線広げ過ぎて厳しいのかも知れませんね。
後の元就さんをして、長男死後は「これ以上の領土拡大は無理」ってなったものなあ。
はてさてこの戦い、どういう結末を迎えるのやら。手に汗握りつつ楽しみです。面白かったです。
作者からの返信
大内はいちおう優勢なんですけど、例の奇襲失敗の件で「しこり」があったりして、微妙な雰囲気がただよっています。
尼子は尼子で伯耆攻めとその戦後処理が忙しくて、とりあえずということで牛尾くんという、いかにも二軍ですという人たちを出してしまう……。
亀井くんとしては頭が痛いところですが、尼子家はこうでもしないとやってられないのも理解できてしまうところに、彼の苦悩があります^^;
尼子家は、いみじくも後年の毛利家のように長男が死んでしまったのが、すべての狂いの原因なんでしょうね。
長男がいれば、ここまで躍起になって拡大に傾注しないし、拡大したとしても、長男をこういう時に出陣させられるし……。
でも現実は厳しい。
そしてそんな尼子家の安芸国人衆の中に、虎視眈々と事態を見すえる謀神が……。
ありがとうございました。
十一 表裏への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
奇襲って言うのはバレないから奇襲なので、バレたらただの的なんだよなあ。
それでも、この時期だと大内は強い。そして尼子の爺様は、理不尽に強い。大永の五月崩れって凄まじいですね。中国地方は山地、山城は難攻不落のはずなんだけどなあ。
面白かったです。
作者からの返信
安芸の地元の国人を敵に回しているのに、その安芸でそんな奇襲なんて敢行するから……^^;
だから陶興房がやめとけって言ってるのに(笑)
まあ、でも、陽動としての役割は十二分に果たしているので、大内義興としては遺憾なく厳島を席巻しています^^;
尼子さんは尼子さんで、まあさすがに五月崩れで「各城を一気に落とした」のは伝説なんでしょうけど、おそらく伯耆の内側がぐずぐずだったんでしょうね。
だからこんなに脆い。
ありがとうございました。
十 転機への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
おおっ、遂に大内家が動いた。
全盛期大内義隆さんに陶興房さん、これは尼子さん相手でも期待ができる。
つ夜襲でなければ良いのじゃろう
期待が吹っ飛んだーorz
元就君、今は尼子方だっけ。うん、だったらこっちの方がいいのかな。面白かったです。
作者からの返信
大内家、動く。
動くけど……うーん……。
どっちかというと、大内義興の本隊が本命だからなぁ^^;
いや、陶興房をつけている時点で、こっちもそれなりに「本気」度があるんですけど……。
そんなわけでnot夜襲ならOK!(笑)
……ちょっと多分、一級の将領はみんな義興の本隊に取られてしまったのではないかと^^;
そして奇襲(笑)実施へ。
おっしゃるとおり、元就は、この時点で尼子側で良かったは良かったんですが、じゃあ尼子陣営はどうかというと……。
ありがとうございました。
九 交合への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
いやあ、凄いなあ。と、息を飲みました。
一族が相うつ果てに倒れた尼子と、一族間で支え合った毛利。
やっていることはどっちもヒエエエ、だけど、確かにあり方が違う。
それを、相剋という業、乗り越えるという覚悟として描かれたことに、驚嘆しました。面白かったです。
作者からの返信
尼子さんもこのあたりが絶頂で、だんだんと内訌が発生していきます。
その辺はこれから描くのですが、やっぱり無理矢理国盗りしてきたヒビが割れてくるイメージです^^;
一方で毛利は、ここから婚姻政策とか養子戦略とかを使っての勢力拡大が始まります。
さんざん「やられてきた」ことをやり返すように、その触手を伸ばしていく謀神……^^;
それらを相剋というタームでくくって見たのが拙作です。
何というか、昭和の時代小説のどろどろさを描いてみようと思いまして……。
そしたら題材というか尼子と毛利って、そもそも食い合ってどろどろだし……と(笑)
で、その尼子と毛利の今後の両者の差が、今回の話といか「覚悟」で生じて来たよ、ということになります。
ありがとうございました。
八 謀殺への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
兄弟相克でなくて良かった、と考えるべきか。
元就さんもそりゃあ熱血漢な青年ではいられませんよね。
謀神にならなければ生き残れなかった戦国時代の無惨さよ。
元綱さん、前作から好きなキャラだったので悲しいです。
作者からの返信
何というか「仲が良かった」説を採用した結果、よりキツい内容に……^^;
これ素直にケンカさせていた方が、互いを嫌い合っていた方が、精神的には楽だったかも。
でも、元綱さんを、闇落ちとか、兄貴にケンカ売って三下ムーブとかさせるよりマシかなぁと思いまして^^;
……そして元就は、謀神としての目覚めを得てしまいました。
ありがとうございました。
七 決意への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
なんて書いたらいいかわからない。
半蔵さん(仮)とか天海さん(弟)とか、めっちゃ幸運だったんだねって。
えげつない。元綱さん、何も悪いことしてない、というか、進んで降りようとしたら「14へ行け」じゃないか。
でも全盛期尼子爺ちゃんなら、これくらいやるからなあ。
納得の、キツさでした。
作者からの返信
そもそも史実がバッドエンドなので(笑)、そこをどう味付けするかで悩んだシーンです^^;
まあ単純に元綱さんが下剋上の野望に目覚めて兄貴にケンカ売る……というのも有りなんですが、そこは謀聖・尼子経久の謀略を光らせるために、「兄弟仲が良かった」説を採用したのです。
そして謀神覚醒の時が……。
ありがとうございました。
六 家督への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
尼子のじいちゃんは、自分も手を貸したとはいえ、毛利家が大軍を一度は破り……、大内と尼子の間を泳いだことを、脅威と見たのかも知れませんね。
脅威なんだけどネ(*≧∀≦*)
じいちゃんのラスボス味がすごいや。
面白かったです。
作者からの返信
史実ベースで見たとしても、尼子経久からすると、自分が使嗾した武田元繁の大軍を撃破した毛利元就。
しかも撃破した後に、「お味方したい」と平然とすり寄って来る毛利元就。
元就もまだ若いから(笑)、それ逆にプレッシャー与えてると気づいてないし^^;
そんなわけで尼子経久、「元就崩し」に腐心します。
いやまあ、おっしゃるとおり脅威ですし、後世から見ても最善の手段なんですけど……元就はそれすらも成長の糧としてしまう化け物だったわけで(笑)
果たして、尼子のじいちゃんはラスボスとして倒されてしまうのか(笑)
ありがとうございました。
五 謀略への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
えげつない。
本当にえげつない。
これをやられたのだから、後の尼子家への陰惨な復讐も……やっぱりやり過ぎでは?▽?
そういう流血の時代だった。
毛利家は中国地方の流血を終わらせようとしたのか。心に痛い回でした。
作者からの返信
これホントに伝えられている話なんですよね……。
実際は幸松丸は来なかったんじゃないか、単に毛利は兵を出しただけで、それゆえに冷遇されただけ、という説もあります。
……いずれにせよ、幸松丸は不予によりこのまま亡くなってしまいます。
そしてそのタイミングで尼子が謀略を仕掛け、相合元綱を擁したり、尼子家の誰かを毛利に養子に寄越して家督を……と言ったりは史実です^^;
そりゃあ、尼子さんへの報復は……うん、キツ過ぎだと思います^^;
ちょっとネタバレというか、何話か飛びますが、今度は、そもそもの原因の(何もしなかった)大内家が、いけしゃあしゃあと安芸へ攻め入って来たりします。
しかも「お前ら何大内家裏切ってんの? 絶許」とか言いながら(笑)
……そりゃあ謀略の神が産声を上げるよなぁ、と思います^^;
そして結果として、中国地方の流れる血を止めることになったのでは。
ありがとうございました。
四 調略への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
前作では信用ならずとも頼れる? 味方だった尼子のじいちゃんが、本気でやるとこうなります、という、蝶が大蜘蛛を相手にするような恐怖感……。
ひえひえです(~_~;) やっぱり怖いなあ。歴史というより、ホラー小説みたいだ。面白かったです。
作者からの返信
前作はある意味ジュブナイルなラノベを心がけたので、みんな正義というか、ある程度の気風を持って行動していました。
……が、今作は、いわゆる「昭和の時代小説」みたいに、どろどろした感じを心がけましたので^^;
まあ実際、史実というか伝えられている話がホラーなんですけどね(笑)
そんなわけで、謀聖・尼子経久の本領発揮。
相合元綱だと、どう考えても力不足の相手でした。
さりとて元就自身が出張るわけにもいかず……これは経久の作戦勝ちですね^^;
ありがとうございました。
三 兄弟への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
尼子爺さんが怖すぎます。
最後のシーン、この苦難も兄弟なら乗り越えていける、という温かいシーンのはずなのに、サメ映画に登場するカップルとか、悪代官に目をつけられた? 家族にしか見えない。
ハラハラします。
作者からの返信
尼子の爺さんの本領(?)が駄々漏れです(笑)
まだ今川義元の方が善人なんじゃないかと思えるぐらい、黒い爺さんです^^;
この兄弟、仲が良かったと伝えられているので、たぶん協力関係にはあったと思います。
ただ、長男の嫡子が、というアクシデントが、全てを狂わせてしまったのでしょう。
そのアクシデントも、黒い爺さんのせいだとしたら……。
ありがとうございました。
二 毛利への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
後には大国となる毛利も、今は尼子大内という大波に揺られる危うい状況なんですね(^◇^;)
いや、本当兄貴の遺児を守りながら、元就君はよくやってます。
……後年の修羅っぷりはこの頃の反動なのかなあ。面白かったです。
作者からの返信
徳川家康あたりが同情してくれそうな(笑)、この頃の毛利。
この時、兄ちゃんの子があんな目に遭わなければ、たしかに元就の「さらなる覚醒」は無かったことでしょう。
おそらく、ジョナサン・ジョースターのように叩けば叩くほど成長するタイプだったんでしょう。
……いろいろと頑張っているけど報われないのがこの頃の元就ですが、果たしてどうなってしまうのか……。
ありがとうございました。
一 鏡城への応援コメント
こんばんは、御作を読みました。
大内、尼子、そして毛利。
熾烈な生存競争の始まりですね……。
尼子ジイチャンが本気出していて、冷や汗をかきました。前作はやっぱり甘く見てくれていたのか。
どうなるなかハラハラしますが、楽しみです。
作者からの返信
ひたすら陰惨な空気のお話になります^^;
こういう、暗い話も文章修行のために書いておいた方がいいかな、と思って書き始めた話です。
実際、史実が暗いし(笑)
そんなわけでリアルバウト中国地方の開幕です。
覇者たる尼子経久の容赦のなさが最初からクライマックスです。
でもその容赦のない策略を学び取ってしまう化け物が安芸にいるわけで……^^;
ありがとうございました。
おわりにへの応援コメント
毛利元就三部作(?)、素晴らしい作品でした。
四谷軒様の書かれている通り、それぞれで雰囲気が異なりましたが、少年期、青年期、壮年期と考えればちょうどバランス良かったかも、です。
自分に歴史系は無理なんで、このジャンルは読み専として1ファンとして、今後とも読ませて頂きたいと思います。
ありがとうございました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
毛利元就というテーマを見つけて、書き続けているうちに、三部作(?)みたいな感じになりました^^;
それぞれ、謎めかした童話風、ラノベな青春戦国もの、昭和な歴史もの、という自分なりに挑戦をしてみたシリーズかな、と思っております。
何というか、自分でもここまで歴史ものを書くつもりはなかったのですが、気が付いたらここまで書いていた、という印象です^^;
今後とも、お読みいただければ幸いです。
それでは、ここまで長きにわたり、この長いお話にお付き合いいただきありがとうございました。
深い感謝です。
三十八 三矢への応援コメント
拝読致しました。
ここに来て朝日を拝むというこじき若殿以来のエピソード。
初心を忘れない元就という、素晴らしい最終話の書き出しですね!
最終的には様々な「三」の関わり合いがあり、中には相克しちゃった業の深い人達もいましたが、やはり相想い合い、助け合うという三矢の教訓にたどり着く、綺麗な終り。
本作のダークヒーロー(?)、ジョーカー経久の迫力もあって、読み応えがありました。
ありがとうございました。
作者からの返信
吉田郡山城の戦いを書いちゃうと、ちょっとできない「朝日を拝む」。
血で血を洗う争いを繰り広げておいて、今さら何やってんだと言われかねないので、戦いはオミットしました^^;
そして、毛利といえば三矢。
この辺を書くには、実は相剋という「業」があって、その上で元就は教えているんだよ……と言うためのお話でした^^;
そして尼子経久。
この人の清濁両方を表すには、こういう昭和な歴史小説の空気の中だよな、と思って、こんな書き方にしました。
経久自身は特に悪であるつもりはなく、国盗りに邁進していただけかもしれませんが(笑)
ありがとうございました。
三十七 謀神への応援コメント
拝読致しました。
過去にはあれほどの覇気を放っていた狼も、時代が過ぎ去り悲哀が漂っていますね。
背中が煤けてしまった狼を見ていると侘しさすら感じてしまいます。
勝者側ではなく、下り坂の尼子から見える終焉、物語の記述に引き込まれます。
作者からの返信
吉田郡山城の戦い、これを毛利視点で描いても良かったんですが、そうするとまた長くなってしまうし、毛利主役だと往時の少年漫画っぽい雰囲気になりそう(困難からの立ち上がり、みたいな)なので、やめました(笑)
ダークな哀調ある空気で書きたかったもので^^;
尼子詮久はこれ以上ないくらい、まともな、そして有能な戦国大名なんですが、やっぱり「化け物」の毛利元就には勝てなかったという、壮絶な結末を聞かされた尼子経久。
そしてそのまま経久は世を去ります。
畳の上での死ですが、ある意味、戦場での死より凄まじい最期だったかもしれません……。
ありがとうございました。
編集済
三十六 向背への応援コメント
拝読致しました。
いよいよ元就さんが起たれましたか……!今までの鬱憤を晴らすかのごとく、無双して欲しいものです。
魔王役の経久さんは引退されたから、今後はナレーターとして活躍されるのか、それともカムバックするのか。
相克の七難八苦を与えて欲しいものです。
作者からの返信
尼子経久も、容赦なく毛利を叩き潰しておけば、こんなことにはならなかったものを……でも、毛利を叩き潰したら潰したで、誰が安芸を取り仕切るのかという問題に直面します。
尼子家としては、上洛という大目標があるので、安芸は「尼子の言うことを聞く緩衝国」であれば良いので、そうすると毛利以上の適役が存在しないという羽目に(笑)
何事も無ければ毛利じゃなくて安芸武田ですけど、それは元就が初陣で完膚なきまでに倒してしまったので……^^;
そして経久さんは今後、期待をかけた詮久の勇躍と、そこからの毛利との血みどろのバトルを、伝聞で聞かされるという立場になります。
蛇の生殺しというか何というか……^^;
ありがとうございました。
三十五 対面への応援コメント
拝読いたしました。
遂に疲れてしまったのですかね、経久さん。
そして今頃、赤心って(^^;)
それを食べて来たのではありませんでしたっけ?
などと思ってしまいます。
平清盛もそんな感じだったのかも知れませんが、やはり業の深い人生を送っていると、精神が摩耗してしまうのでしょうかね。
ありがとうございました。
作者からの返信
尼子・大内同盟という離れ業をやってのけ、天下盗りへの道を切り開いた尼子経久。
そんな経久も、寄る年波か、ついに毛利元就にプレッシャーを感じるようになりました。
実際、この後もまだ生き続けるのですが、少なくとも一線からは退いていますし、ここらが経久の潮時だったんでしょう。
……けれども、その余生で、元就が尼子を圧倒する光景を目のあたりにしなければならないという……^^;
ありがとうございました。
三十四 人質への応援コメント
拝読致しました。
義兄弟って、実際のところ、どの程度の影響力があるのでしょう。
どこかで、養女とした女性を結ばせて縁戚にしようとして、その女性の髪をつかんで追い出してしまった事例があったような……(違うか)
妙玖かあさんの覚悟、すごいです。
幼少期を人質として過ごして幕府を開かれた方もいたかと思いますが、やっぱり人質は怖いですね。
作者からの返信
某武田さんのそんな事例(?)があるからこそ、何となく「義兄弟」みたいな感じで毛利さんを取り込んだんじゃないでしょうか^^;
もしかしたら、近隣の国主たちも交えて「兄弟」扱いにしていたかもしれません。
太郎ちゃんについては、妙玖が承知しなければ、人質にするという選択肢が無かったと思いますので、じゃあ何で、と考えたのが、今回のお話の元ネタです。
徳川家康さんも人質生活を余儀なくされてましたが、おかげで当時最高の教育を受けられたという(太原雪斎という軍師に教わりました)メリットがありました。
毛利隆元も、そういう感じだったかと思います。
山口時代のことを結構気に入っていたみたいなことが伝わってますし。
ありがとうございました。
三十三 山口への応援コメント
拝読致しました。
山口小王国とは、随分と壮大な構想をば。
ボンと思っていた義隆、思ったよりもできる人と言う感じなのでしょうか。
部下達の献策を入れる度量もあり、有望な武将を取り込もうとする配慮もあり。
冗談のセンスにはちょいと物言いが付きそうですが。。。
ただ、この方の業績は、部下達の能力如何にかかってしまいそうな気配も感じられるような。
引き続き読み進めたいと思います。
作者からの返信
大内義隆って、結構ハイスペックなサラブレッドなので、頭は良かったと思います。
だから陶興房のような、有能な幕僚というか補佐役がついているうちは無難に事を運ぶことができたのでしょう。
この時代は。
男色については……この時代はよくある風景だったっぽいんです。
でも義隆がそれで身を亡ぼしてしまったところがなぁ……。
その時点で、義隆も寵臣に政治を丸投げして、もうダメダメな感じになっていたのも原因みたいですけど^^;
ありがとうございました。
三十一 叛乱への応援コメント
拝読致しました。
なるほど、相克の輪廻を崩すには、新しく純粋な命を産めよ増やせよ、と。
壊し制する男性目線とは異なる考え方、かも?
そして経久さん、何か思いついた。
配下の叛乱を、どうやったら自分に利することができるのだろうか?
想像がつきません。
まさか海老で鯛を釣るとか……?
ありがとうございました。
作者からの返信
毛利家は「三矢の教え」がありますからね……。
で、その三矢を生んだのは妙玖ですから^^;
そして尼子経久。
これまで謀略を仕掛けて来た自分が、こんな危地に陥るという羽目に。
しかし……これは史実がそうなんですけど、ここからが、この雲州の狼の恐ろしさです。
まさか、そんな離れ業をするなんて……と、当時の誰もが度肝を抜いた策を実行します。
ありがとうございました。
三十 侵略への応援コメント
拝読いたしました。
題名の回収と言いましょうか、高橋家、相克の連鎖。
きっと元就の謀略が冴えわたった結果だったのでしょうか。
今回はいつもにも増して迫力がありました。主にダークサイドの。
娘さんの心情に報いることはできないでしょうけれど、菩提を弔い娘さんに「父ちゃん、やったよ!」と報告することはできそうですね。
ありがとうございました。
作者からの返信
高橋家は、有田中井手の時の隆盛が嘘みたいに、元就によって崩壊してしまいます。
このために大内家と手を組んだのか言わんばかりに、大内家からの援軍と共に袋叩きにしていく元就。
第一次佐東銀山城の戦いの「借り」があるため、もう尼子家も何も言えないし動けないから、元就としては北斗百裂拳のノリでやっちゃってます^^;
ちなみに娘に対する悔恨は尽きず、その分、次女に愛情を注ぐ「親ばか」になる元就(と妙玖)です(笑)
ありがとうございました。
二十八 復古への応援コメント
拝読致しました。
人倫、という単語で「……」が付いてしまう、戦国の世の中。
生き馬の目を抜くこの世界では、人倫と言う思想など落雁に黒蜜を垂らして食べるくらいに甘いのかも知れませんが、元就には響くのではないかと思いました。
そういう感性があるから娘の死を利用していると後ろ指さされる可能性を嫌悪する。
そこの気持ちの整理を調えてしまえば、あたかもちょっとコンビニでおやつ買ってくるわ、程度のノリで「高橋を盗る」という。
のかなあ、と感じました。
その時代の人の気持ちを推し量りながら読むのも歴史小説の楽しみ方のひとつ(^^)
ありがとうございました。
作者からの返信
大内義隆は京文化が大好きで、平時においては名うての文化人として名を残したと思います。
そこら辺からの空想で、人倫にウェイトを置いている、という設定を思いつきました。
そういうことを言って来る御曹司・大内義隆が、梟雄・毛利元就に好意を抱くというパラドックスが面白いな、と思いまして^^;
おっしゃるとおり、元就は謀略家ですけど、「家族を大事にしろ」とかそういうことを言って来る、口うるさいじいさんになるので、やっぱり娘が死んでしまったのは響いていると思います。
一方で、高橋家を調略するのは易いことと認識しているっぽいのが怖い^^;
推し量りながら読む……そういう風に読んでいただけて、書き手冥利に尽きます。
ありがとうございました。
二十七 動揺への応援コメント
拝読致しました。
戻れない高橋。
遂に壊れてしまった興久。
真相の一端を知ってしまった元就と妙玖。
高橋&尼子と毛利の離反を調えようとする陶。
安芸一帯がバルカン半島ばりの火薬庫となってしまいました。
そこに暗躍する乱破、素破の影。
カムイみたいのが見えない戦いを繰り広げているのでしょうか。
いよいよ風雲急を告げる!?
ありがとうございました。
作者からの返信
高橋家としても、真相を暴露したら、尼子との関係が微妙になりますし、何よりそれこそ毛利家に付け込まれると危惧しています。
当然ながら尼子経久は真相を知っておりますので、怒りつつも「毛利と高橋の関係は、もうアカン」と思っているのでしょう。
そして大内義興という巨星が墜ちたことにより、安芸はまさに揺動する地と化しています。
そのグラグラする中で、陶の暗躍が。
陶興房が毛利に働きかけたのは史実っぽいので、陶さんはホント、自身が負けたことを気にせず冷静に振る舞える人なんだな、と思います^^;
乱波、素波……カムイ伝ほどではなくても、ケムマキみたいなのがこそこそと情報を探っているかもしれませんね(笑)
ありがとうございました。
二十五 落日への応援コメント
拝読致しました。
妙玖様、お久しぶりでございます(^-^)。雪ちゃんではないかも知れませんが……。
妙玖の元就への信頼と、元就の焦燥、そして家族への情愛が伝わってきます。
兵の動きから相手の内実を読む、その虚々実々のやりとりは、戦記ものの醍醐味ですよね。
こちらは情報の少なさによるもどかしさ、得体の知れない不安が感じられました。
毛利、大内、尼子、それぞれが複雑な立場や思いを抱えていて緊張が続きます!
ところで、
「難航したといいうべきであろうが」
こちら、い、が連続しているようです。
作者からの返信
校正、ありがとうございます。
早速直しました。
妙玖さん……ちょっとちがう世界線なので、雪ちゃんではなかったりします^^;
ですが、元就の留守を仕切るのは、やはり妙玖。
まさに女房役といったところでしょうか。
実際、女房ですし(笑)
尼子家へのコネもあるので、適役でしょう。
さて、高橋家に預けていた毛利の娘については、読者に開示されている話ですが、大内の内情については、特に明示されていません。
その辺が対比っぽい感じになってますね^^;
謎の撤退を遂げる大内に、一体何が起こっているのか……。
ありがとうございました。
二十四 悲劇への応援コメント
拝読致しました。
ああ、途中でもしやと思いましたが、まさか……(ノД`)
しかも、あそこまで半狂乱になる盛光さんまでいたのに。
政治に巻き込まれた女性の悲劇ですね。
ところで、間違っていたら恐縮ですが、
「何が、と問う盛光を置き去りにして、重光は城主の間を飛び出した」
ここは重光ではなく興光ではないでしょうか?
作者からの返信
史実だと、毛利家の方が先に攻撃を仕掛けて来て、高橋家はお返しとばかりに、元就の娘を始末してしまったらしいのです。
これに怒り狂った元就が、高橋家をどうしたかはお察しとしか言いようがありません。
拙作においては、「ただ始末された」では何か嫌だったので、彼女なりの意志を示すことにしました。
まさに悲劇ですね。
校正、ありがとうございます。
ご指摘のとおりです。
早速直しました。
ありがとうございました!
二十二 高橋への応援コメント
拝読いたしました。
先話の尼子経久に続いて、高橋さん家でも揉め事が。
「世迷言を言うなよ」
こんな風に言わなくたって伝わるのに...つい言ってしまうのが人の性。
気を付けていても出てきてしまいますが、それを制することができるのが英雄ってヤツなんでしょうね。
重光さんの明日はどっちだ! 続きが気になります。
作者からの返信
高橋家はこのあたりの選択を誤らなければ、石見の戦国大名として生き残れたかもしれません。
でも相手があの謀神じゃあなあ……(遠い目
しかも高橋家も内部での火種をかかえており、さあ調略してご覧なさいと言わんばかりです(笑)
……まあどっちにしろ、有田中井手の時に「やらかし」をした高橋家を、元就が許すとは思えないというのが、このあたりの救いの無さですが^^;
ありがとうございました!
二十一 塩冶への応援コメント
拝読致しました。
経久の家中を束ねる箍が硬直し始めて、動揺すると摩擦が発生して火種がちょろちょろと……ワンマン経営者の古今東西、といった処でしょうか。
じわじわと危険を抱え込んでいく尼子家中の描写が迫真がありますね!
そしてそれを透かして見るのは若き謀神、元就さん……
ありがとうございました。
作者からの返信
尼子家は尼子家で、いろいろと大変で、経久の次の、孫の晴久の代でいろいろと噴出します。
その前段階としての塩冶さん。
塩冶さんは塩冶さんで、出雲の地元の人たちの声を代表しているという裏事情があるわけで……。
経久は経久で、かつて国を奪われたのはその地元の人たちのせいだろという怨みを、執念深く覚えていたりします。
この辺のギャップがどうなるか。
そしてそこに付け込む毛利家……^^;
ありがとうございました!
二十 退陣への応援コメント
拝読いたしました。
坊ちゃんと言ってきましたが、タダモノではない感が漂う義隆さん。
透徹とした雰囲気を持つ、動ぜず公正に対処ができる、平時の能吏タイプ...?
そんな義隆さんが元就さんに興味を持たれたと。
誤魔化しようのない大敗の後で大内家がどうなるのかが、気になります。
引き続き、楽しみに読ませていただきます!
作者からの返信
大内義隆さんは、繰り返しますが育ちは良いし、落ち延びて来たお公家さんとかに教育を受けて、結構なハイスペックなインテリです。
惜しいことに生まれたのが乱世であり、戦国大名・大内家の跡継ぎであったことがなぁ……^^;
ちなみに大内家は、また義隆を出して安芸に攻めてきたりします。
まあその頃は、尼子家も毛利元就に「お任せで」と丸投げしてくるんで(笑)、元就も「やれやれ……」と出陣するわけですが……^^;
ありがとうございました!
十九 夜襲への応援コメント
拝読いたしました。
おお、読者的にも騙されてしまいました。
そうかー、坊ちゃんを仕留めたら、怒り狂ったラオウの軍勢が来ちゃいますかー。
しかし、元就さんの大内への激情、抑えて来たドロドロしたものが出てきました。
そういうのを肚に溜めたまま、この抑制のきいた戦いができるのが凄みですね。
ありがとうございました。
作者からの返信
この辺の元就の勘所の良さが光る戦いです。
初陣の有田中井手とか、最高潮の厳島とかが有名な元就ですが、この第一次佐東銀山城の戦いなんか、隠れた名采配の戦いだと思います。
仲の悪かった国人(有田中井手で討った国人の跡継ぎとか)を率いて、あの尼子経久の許しも貰った上で夜襲とか、どんだけだよ……と。
しかも相手はあの陶興房だし……^^;
極めつけは「戦後」のことを考えていることですね。
おっしゃるとおり、大内義隆をうまく「逃がす」ことに徹しているのが凄い。
なおこの時、義隆に元就へのフラグが立った模様(笑)
ありがとうございました。
十八 雨夜への応援コメント
拝読致しました。
大内ぼっちゃんの育ちの良さが光る……光り過ぎている。
この人では尼子を継ぐことは難しいのではなかろうか。そんな予感を感じさせます。
そして元就の周到さ。
経久に書状で確認して後で何か言われるのを未然に防止して、未だ隙のある同僚への配慮までした上での作戦構築。
頭の回転が3倍くらいないと、将はつとまりませんね!
ありがとうございました。
作者からの返信
大内義隆は、生まれと育ちは良かったんですが……というキャラです^^;
選択肢を間違えなければ、あるいは生まれる時代が太平の世とかだったら……という感じで書きました。
元就が経久の指示を仰いだというか、事前に許可を取ったのは史実らしいです。
ホント、この人、どんだけ頭がいいんだよ……と調べていて思いました(笑)
……あとは「お前ら尼子がグダグダなせいだろ?」と言ってやりたかったのでは^^;
ありがとうございました。
十七 義隆への応援コメント
義隆さん、やる気がなさすぎる (^^;
持って生まれてしまった御曹司、育ちの良さと温室育ち故の欲の薄さ、でしょうか。
ある意味、元就と対極の育ちとも言えそうです。
作者からの返信
義隆さん、やる気はないですけど、某武田元繁とちがって、我が強くないし、人の言うことは聞くし、上に立ってもらうには、下の武将たちがやり易い人だったのでは……という想像です。
でもだんだん、下の武将たちと意識の差が出始めて……破局に至るかもしれませんが、それはまた別の話(笑)
ちなみに義隆さんは元就さんのことが結構好きだったみたいで、よく手紙を出していたり、毛利家の中の問題(専権する家臣のこととか)を心配したりしていました。
……この辺が厳島での元就の立場につながっていたかもしれません。
ありがとうございました。
十六 策動への応援コメント
拝読致しました。
完全に軍議を掌握している元就さん。
亀さんの腕をひねってしれっとしている、ゴッドファーザー的風格漂う元就さん。
牛さんにも牽制を忘れず、しかし逃走を示唆する元就さん。
うーん、完全に自家薬籠中の駒に成り果ててますね、皆様。
それでも、まだ勢力的には決して強いとは言い難いでしょう。
これからどのように切り取っていくのか、楽しみです。
作者からの返信
元就からすると「援軍しに来たくせに負けてんじゃねーよ」と怒り心頭だったんでしょうね。
しかも弟や甥を犠牲にしてまで、尼子に尽くして来たのに……ここで尼子軍が暴走したあげく、ボロ負け。
尼子も経久とか久幸とか最強クラスの将帥を派遣できないという弱みがあるから、もう元就の台頭を抑えることができません。
というか、元就としては、もうこれ自分が采配を取らないと負けるな、という判断があったんでしょう。
驕りとか怒りとかじゃなく、「冷静に」判断して、指揮を執るしかないな、と思っているらしいです。
……その辺が元就の恐ろしさですが^^;
ありがとうございました。
十五 逆撃への応援コメント
拝読致しました。
おおっ! 元就ブランドが確固たる地位を築いていますね!
ブランドって、強すぎると御するのが厄介ですが(実際に経久に警戒されているし)、使いようによってはめっちゃ力になりますゆえ、元就にとっては充分な武器になりそうですね。
しかし、奇襲の最中に奇襲。
難しそうなタイミングを制することができたようで何よりです。
作者からの返信
ちなみに史実だと、元就ら第三陣は置いてけぼりを食らって、ベンチ入りしていたところを、牛尾さんと第一陣、第二陣が攻めていき、大内にけちょんけちょんにやられて帰って来る……という展開でした。
まあ、元就のことですから、「わかっていて」ベンチ入りしていたんでしょうけど(笑)
いずれにせよ、牛尾さんたち尼子軍は、第三陣をうまく活用できないまま終了してしまいました。
雲州の狼もおかんむりになってしまいそうですけど……果たして^^;
ありがとうございました。
十四 元就への応援コメント
拝読致しました。
元就の軍義での振る舞いが、意図的なのかはともかく、凄味を感じました。
感情的にならず、理路整然と。
奇をてらうつもりもなく立てた策は、諸将には想定外の内容で。
それでいて説明すれば膝を打たせることができ。
しかも将の立場や感情にも配慮できて。
更に水を飲むタイミングが憎い!
元就さんのプレゼンテーションを一回見てみたいです(^-^)
ありがとうございました。
作者からの返信
やっと尼子が重い腰を上げたと思ったら、滅茶苦茶な攻めを繰り広げようとしている。
しかも、尼子派とそうでない国人を分けて、露骨に手柄を与えないようにしている。
……こういうやり方をする牛尾さんしか送れない、尼子経久の手落ちと言うか、尼子も余裕が無かったんでしょうね。
で、大内に負けると即滅亡に繋がる毛利家寄りの国人たちは、今や、有田中井手の勝者・毛利元就に頼るしかないワケです。
こういう状況を作ってしまうところが、尼子家の甘さですね^^;
元就に安芸国盗りの素地を作らせてしまうということに、思いが至っていません。
さて、ここまで読み切って、仲間の国人たちにも「策」を示した元就。
その「策」はどう動くのか……。
プレゼンを褒めていただいて恐縮です^^;
何となく、「余裕」が感じられるよう、心がけました!
ありがとうございました。
十二 大内への応援コメント
拝読致しました。
猛る牛の前に首を引っ込める亀(^_^;)
冴え渡る謀略で元就を押していた経久においても自軍の将はなかなか制することが難しく……
人事って難しいですねよ……(遠い目)
しかし、督戦って、何をやるつもりだったのでしょうか。
まさか某王弟ギスカールのように後ろから煽り倒すつもりでは(゚Д゚;)
ありがとうございました。
作者からの返信
牛尾さんは真面目と言えば真面目なんですけどね……。
のちに、安芸武田家が毛利元就によって滅ぼされる時、その時の安芸武田家の当主を奉じて脱出するぐらいは、真剣に安芸方面軍の大将でいるつもりでした。
でもこの時は相手が陶興房という運の悪さです。
陶興房ってほとんど無敗を誇る名将で、勝てた人はあんまりいません。
その貴重な例外が、現状、牛尾さんの麾下にひとりいるんですが、まるでその価値に気づいていないところが……。
督戦はあれですね、元就たちに攻めさせて、うしろで監督する、という程度の督戦だと思います。
うしろから矢で射たりしたら、それこそ毛利たちが寝返って、尼子を滅ぼしてしまうでしょうし(笑)
ありがとうございました。
十一 表裏への応援コメント
拝読致しました。
尼子と大内を両天秤にかけようと目論んだところ、尼子に謀られ、大内に攻められ……踏んだり蹴ったり、小勢力の悲哀ですね。
しかし、朝駆けの独断専行。抑える上役も大変です。まかり間違って成功でもされると、その扱いにも困りますしね。
その昔に鎌倉を攻めてしまったかのご仁のように……
作者からの返信
大内がついに重い腰を上げて安芸にやって来たと思ったら……その時はすでに毛利は尼子の方にいる。
で、その尼子は、積年の野望である伯耆攻めに夢中(笑)
やってられるか、という元就の叫びが聞こえてきそうなこの状況です。
その大内も大内で、内部統制ができているかというと、あまりできていない。
うん、ある意味、新田義貞に似ている感じかもしれません(笑)
そんなこんなで、大内も尼子もグダグダのこの状況で、一体安芸はどうなってしまうのか。
その中で、毛利はどう動くのか。
ありがとうございました。
三十八 三矢への応援コメント
終わってしまった……
いえ、終わったのはこの『相剋』というお話で、元就の戦いはまだまだ続きますけどもw
興元、元就、元綱から隆元、元春、隆景へと「三矢」が受け継がれていく姿、胸に来るものがありました。
いつもながらの、読み応えのある物語をありがとうございました!
作者からの返信
これまでおつきあいいただき、ありがとうございました。
そしておっしゃるとおり、元就の戦いはまだまだ、というか全然終わってません(笑)
だって厳島という最大の博打が残ってますし……^^;
「三矢の教え」、あれって、元就自身が兄弟の一員として戦っていた、あの頃の経験が生きているんだろうなと思ってましたので、今回それをベースに書かせていただきました。
そこに着目していただき、作者冥利に尽きる想いです^^;
最後に、こちらこそ、長らくお読みいただき、そしてご感想ご評価をいただき、ありがとうございました!
ではではノシ