概要
契約を交わした女子高生は謎を解き、うだつの上がらない探偵はケーキを焼く
オフィス街の路地裏、看板のない小さな喫茶店『メアリ』。
コーヒー香る古き良き喫茶店の店主にはもう一つの顔がある。
うだつの上がらない探偵、それが安賀多 九助である。
事務所に現れた美女、折原 玲子の依頼を受けて
安賀多は、ペット捜索から空き巣事件を解決するが
すべては女子高生、西 真琴の推理によるものだった。
安賀多は真琴に代償を払って、彼女の知恵を拝借する。
そう――今日も探偵は女子高生と『契約』を交わす。
コーヒー香る古き良き喫茶店の店主にはもう一つの顔がある。
うだつの上がらない探偵、それが安賀多 九助である。
事務所に現れた美女、折原 玲子の依頼を受けて
安賀多は、ペット捜索から空き巣事件を解決するが
すべては女子高生、西 真琴の推理によるものだった。
安賀多は真琴に代償を払って、彼女の知恵を拝借する。
そう――今日も探偵は女子高生と『契約』を交わす。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!女子高生との契約に胸を張る勇気
五月雨降りやまぬ五月上旬、深夜。主人公の中年男性は駅前の駐輪場で、あどけない少女を拾った。濡れたシャツに浮き出た下着。主人公はその未熟な魔性に魅入られるよう、少女と禁断の契約を交わしてしまう。甘く甜く、蕩けそうな生活。いつしかお互いのいない生活など考えられなくなっていた。しかし少女の告白がふたりの絆を切り裂いていく。「実は私、幽霊なの」
――――という話ではなく、どこか眠りの小五郎にも似た関係性の探偵コンビが活躍する物語です。特筆すべき箇所は多々ありますが、最も好感を持った点は推理小説にありがちな『主人公にしか分からない解決の糸口』がなかったこと。よくよく観察すればヒントがいくらでも散りば…続きを読む