概要
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野橋いのり(のはし いのり)はとある事情から、高校三年生にして全寮制の女子校・綴ヶ岡女子学園に転入する。
寮の同室の少女である筒井蜂蜜(つつい はちみつ)は、一見天真爛漫のように見えて、大きな"闇"を抱えていた。
いのりの視界に映る、異形の「かみさま」たち。
午後七時から七時半の間は、部屋にいてはいけないという約束。
少しずつ近付いていく、二人の距離。
「――キスして。いのりちゃんの唇で、全部上書きして……」
終わりを約束された恋の果てに、二人が辿り着く景色とは――
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*カクヨムコンテスト11への応募作品です。
約10万字の全39話、完結保証となります!
コンテ
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!百合を邪魔するかみさまは滅べばいい
高校三年生ながら中高一貫の全寮制の女子校へ編入したいのり。同室の子は西洋絵画から抜け出してきたかのような金の髪をした美少女で、睫毛までも黄金色の輝きを放っていたのでした。甘い香りを漂わせた彼女の名は蜂蜜と言い、彼女と同室になった人は不幸な目に遭ってしまっていました。そんな蜂蜜からいのりが察知したのは、人知を超えた異形「かみさま」の気配でした。
笑えなくなってしまったいのりと、美しい見た目からは想像もできない秘密を抱えた蜂蜜。「かみさま」に翻弄されてきた二人の少女が、寮や学校生活を通じて距離を縮めていく過程は、息をするのも忘れるほど魅入られます。
永遠に続いてほしい蜂蜜といのりだけの世界を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あまりの美しい愛に、私の涙腺が崩壊しました
とある高校の寮で同室になったいのりと蜂蜜。
蜂蜜には『ある秘密』があるのですが、いのりにも秘密があって……。
やがて二人は惹かれ合い、交際するようになるが、蜂蜜の『秘密』いのりの『秘密』両方によって二人は決して結ばれない運命で……。
っていう百合作品なんですけど、最後まで読んでね、あまりのその愛の美しさに私の涙腺はガチで崩壊しまして。
PCの前でとめどなく流れる涙、圧倒的な余韻に浸っていました。ああ、これが二人にとっての『最善』だったのだなぁ……と。
神に魅入られた人間は、幸せになれるのでしょうか……?
神とは、いつの時でも圧倒的『善』なのでしょうか?
答えは否です。そうじゃない神も…続きを読む - ★★★ Excellent!!!悲しいほどに甘くてあたたかい。幸せを願いたくなるホラー。
かみさまが見えるいのりと、かみさまの花嫁になる蜂蜜。
二人の物語は、全寮制の女子校にいのりが転校し、蜂蜜と同室になることから動き出します。
二人のやりとりが可愛らしくて、ちょっともどかしくて。
この作品が「ホラー」であるということを忘れてしまいそうなほどです。
そして忘れそうになった頃にやってくるのが、かみさま。
このかみさま、非常な厄介です。
まず、いのりを「すりおろしたい」かみさま。
そんなかみさまに「すりおろしましょう!」と賛同する謎の声。
とにかく気味が悪い。このシーンが出てくると、作中の空気ががらりと変わります。ぞくぞくと背筋が寒くなるくらいに。
加えて、実害が出るのでタチが悪…続きを読む - ★★★ Excellent!!!優しくて狂気に満ちた物語
――電車の車窓から、かみさまが見えた。
一行目から、心をつかまれた。
この物語は、著者による説明文には(寮生活×百合×ホラー)と記されている。
これを読んで「自分向きではない」と感じた人がいたら、もったいない。
もちろん寮生活で百合でホラーなのだけど、この作品の背骨には、エンタメの王道的ストーリーラインがある。一般人には不可視である異形『かみさま』を視認できる少女が、ヒロインを異形による(ある種の)呪いから解放しようとするのだ。
この『かみさま』たちは、偏在する。
――海にも、湖にも、川にも、山にも、森にも、花畑にも、かみさまはいた。
二人の少女の甘い百合展開を見守っていた読者は、急…続きを読む - ★★★ Excellent!!!袋小路のセカイ。蜂蜜のように甘く切ない純愛百合ホラー
主人公いのりは〝かみさま〟が見える。
高校三年の春、全寮制の女子高に転入した彼女は、〝かみさま〟に異様な執着をされている蜂蜜という少女と出会います。
いのりと同室になった蜂蜜には深い闇があって──。
深い孤独やトラウマを抱えた二人は、徐々にひかれあっていきます。
天真爛漫で明るく積極的に見えて、どこかなげやりだった蜂蜜と
冷静でクール、控えめに見えて情熱的ないのりのやりとりは切なくも美しく、恋愛小説としてどきどきしてしまうような蠱惑的なシーンも多い。
けれど、二人の仲が深まれば深まるほど、背後にいる不気味な〝かみさま〟の存在が重さを増していきます。見えないはずの読者にも感じるほど存在感。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異形の神に魅入られた。その絶望と隣り合わせに、少女たちは惹かれ合う
ひりひりとするような絶望感と不安感。それに苛まれる中で描き出される恋愛模様に、とても心を揺さぶられました。
高校生になった野橋いのりは、同じ学校の寮で暮らす筒井蜂蜜に強く心を惹かれることになる。なぜか、「特定の時間は彼女と同室にいてはいけない」とか、「彼女と同室になった生徒は不幸な目に遭う」などの噂が付きまとっている。
なぜか血液の色も赤ではなく蜂蜜色。そんな常人とは違った特徴を持つ蜂蜜のことを知れば知るほど、いのりはよりいっそう彼女と近づきたいという想いが強くなる。
いのりにも、幼い頃から「普通でないもの」が常に付きまとっていた。「神様」というものを目にすることが出来、同時に…続きを読む