概要
アリドアネは、タナタラン王朝の聖女。
スキルは『ウソ発見』。人の目を見ると、相手の心の声が聞こえ嘘を見抜くという、後ろ暗い者からすれば厄介極まりない能力を持っている。
王国の権力者たちからは、「はずれスキルの聖女」と弾劾されたが、実際は優秀すぎるからこそ、王をはじめ貴族たちには脅威の存在であり、疎まれたのだ。
大貴族の秘密を知ったことにより、口封じのために彼女は処刑されることになった。
孤児であるアリドアネを心配する者は誰もいない。ただひとりの例外、契約によって結ばれた精霊エルフィーノだけである。
『聖なる契約』で結ばれた精霊エルフィーノは彼女の守護神。
彼は幼女の姿をしているが、実は精霊界の皇子であり、最強の戦神でもある。処刑が決まった彼女を救うために、大魔術によっ
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!「嘘だ!」と思いっきりいい切ってみたい人にお勧めのとんでもミステリー
王都での政争に巻き込まれた聖女アリドアネがもつスキルは、嘘を見抜く力。だが、陰謀渦巻く王政の権謀術数の中にあって、その能力はあまりにも危険すぎた。罠にはめられ火あぶりに処させる聖女アリドアネ。だが、彼女につく精霊の皇子エルフィーノは死の直前アリドアネを救い出し、遠い世界に飛ばすのであった。……現代の鎌倉へ。
本作はタナタラン王朝が治める異世界と現代の鎌倉のふたつのパートで構成されており、すなわち一粒で二度美味しい構造をしております。タナタラン王朝内での政争に巻き込まれ、火あぶりの刑に処させるアリドアネ。そこからいきなり鎌倉へ飛ばされて探偵に拾われ、嘘を見抜く能力を駆使して事件捜査に協…続きを読む - ★★★ Excellent!!!はずれスキルと言われ続けた『嘘発見』は現代の探偵には有用か否か?
異世界のタナタラン王国ではずれスキルの聖女と呼ばれ続けてきたアリドアネ。
貴族達の政争に巻き込まれ、殺されそうになった彼女が、常にそばで見守ってくれていた精霊・エルフィーノによって転移させられた場所は……なんと、現代の鎌倉。
幸い、親切な探偵・月皓に拾われたものの、無一文のアリドアネには当然ながら行く当てもなく……。
しかも、頼みの綱のエルフィーノとは離れ離れで、周りの人々は「噓発見」のスキルどころか、アリドアネが話すことをまったく信じてくれない状態。
果たしてアリドアネはどうなってしまうのか……!?
異世界の聖女が現代の鎌倉で探偵のお手伝い、という先の読めない物語。
気になる方…続きを読む - ★★★ Excellent!!!聖女だったけど外れスキルのせいで処刑⁉
人間ウソ発見器の聖女アリドアネ。その力を発揮して世間の役に立っていたつもりが、世渡り下手も相まって、権力者たちの対立に巻き込まれるかたちで火刑の憂き目に……。しかし彼女には守護神、精霊エルフィーノの存在がある。
彼の力で、危ういところを救いだされたアリドアネなのだが、たどり着いた先はまさかの日本、鎌倉。
異世界の常識はこちらの非常識。記憶喪失扱いされつつも、親切な探偵に拾われて居候生活を始める。そんな中、嘘を見抜く能力が、とある事件の関係者と会うことで、彼女に活躍の場を与えることになった。
異世界聖女ものと現代ミステリが融合している作品。そして、ここ意外と重要かもしれないので書いておく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!セカンドライフは探偵!嘘を見抜く聖女は、今度こそ正解を選び取れるのか
嘘を見抜くスキルを持つ聖女アリドアネは、実直すぎる性格が災いして処刑され、なんと日本の鎌倉に転生。
拾われた先の探偵事務所でスキルを活用し、依頼人や関係者の嘘を見抜いて事件を解決に導いていく?!
という、一風変わったストーリーの物語です。
異世界から転生してきたアリドアネと、現代日本に生きる人々との会話のズレが面白いです。
他人の嘘は見抜けても世間体や場の空気の読めないアリドアネは、月皓探偵や助手の海人のフォローを得ることにより、その本領を発揮していきます。
ファンタジー要素があるからと侮るなかれ。
事件の調査シーンは、ミステリ作品さながらのリアリティ。謎が次の謎を呼び、納得感ある解決へ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ウソを見破る聖女は鎌倉にたどり着く
アリドアネは、『ウソ発見』のスキルを持つ聖女。
そのスキルを使って人々の役に立ってと言いたいところですが、世の中には、ウソが見破られると厄介なことになる人が少なからずいるのですよね。残念なことに、権力者でもそれは同じ。というか、権力のある人ほどウソを巧みに使っていそうと思うのは偏見でしょうか?
とにかく、そんなスキルを持っているからこそ疎まれたアリドアネは、あらぬ罪を着せられ処刑されることに。
これはいけないと彼女の守護精霊が助けてくれたのはいいですが、その結果アリドアネは、別の世界にある鎌倉という場所にたどり着きます。
そう、鎌倉です。我々の住む日本にある、鎌倉なのです。
日本から異世…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ウソを見破る聖女、探偵に拾われる。
人の心の声を聞いて、ウソを見破るスキルを持つ聖女アリドアネ。
しかしウソを見破る力は、案外煙たがられるもの。
もしも後ろ暗い事のある人がウソを見破られたら、困りますもんね。
そんなわけで、権力者達はアリドアネを罠にはめて、処刑しようとしたのです。
しかし殺される直前、アリドアネに力を貸す精霊の術により、彼女は異世界へと転移させられたのです。
飛ばされた世界の名は、日本。
そう、本作は日本から異世界に行って無双するのではなく、元々力を持った聖女が異世界から日本にやってくるパターンなのです。
飛ばされたはいいけど、行く当てのないアリドアネ。
そんな彼女を拾ったのは、どこか影のある探偵の月皓さん…続きを読む - ★★★ Excellent!!!嘘は見える。だからこそ、謎が深い
完璧なウソというものがあるのなら、自分のウソを真実と思い込んだものだろう。
——この作品の「嘘」の怖さと切なさは、まさにここにあります。
異世界で「嘘が視える」力ゆえに火刑に処されかけた聖女アリドアネが、精霊皇子エルフィーノの力で現代・鎌倉へ。
強烈な導入の苦さを、鎌倉のしっとりとした空気が静かに底支えしてくれます。
嘘がわかるのにミステリーが成立するのか——するのです。
真偽判定で終わらず「なぜ嘘をついたのか」へ踏み込んでいくので、捜査が早くても謎解きの快感がちゃんと残るのが見事でした。
キャラクターたちの掛け合いも軽妙で、会話のテンポで日常パートも事件も恋も、グイグイ読ませてきます。…続きを読む