概要
船橋修司は、そんな懸念を胸に「一つの村」の中での調査を開始することになる。
修司には、幼い頃からの一人の『親友』がいた。
名前は陸斗。陸斗は『死神』であり、常に『なんらかのルール』を設定することにより、次に死ぬべき人間は誰になるかとランダムに選ぶことを続けていた。
そんな陸斗が担当することになった過疎地域の村。そこで死神としての業務をつつがなく進めようとしたが、何者かが陸斗の存在に気づき、妨害工作を始めたことがわかる。
陸斗の頼みを受け、村に潜入して『妨害者』捜しを始める修司。
しかし、そんな彼の努力を嘲笑うように、村では次々と『惨劇』が起こることになっていく。
果たして、妨害者の正体は誰なのか?
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!誰にも話しちゃいけないよ?
あの日、俺は死神に出会った。
夕暮れ。横断歩道。白と黒の境界線。黒に落ちて、同級生が死んだ。
俺にだけ見える黒いモヤ。不気味な死の予兆の現象が、あいつと俺を引き合わせたのかもしれない。
目の前であの子が死んでから、会わなくなったあいつが再び現れたのは、蝉時雨の降りしきる夏の日だった。
とある小さな集落で行われる、密やかな命の摘み取り。そんな死神の職務を阻む第三者の介在。気づけば俺はその妨害者を探すハメになっていた。
農業体験と称して妨害者を探す中、間を置かず起き続ける村人の死。死神のルールを逆手に取った、完全なる犯行。
ルールを悟られてしまってはいけない。破ってもい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これぞプロの仕事! ミステリーホラーの傑作!
おー、ブラボー。パチパチパチ! 人の生と死を深く考えさせられる、素晴らしい作品でした。
お話は、子供の頃から「人の死」を予見できる少年修司と、同じく少年の死神陸斗との友情物語です。大学生になった修司は、陸斗から「新しく僕が担当になった区域に、どうも仕事の邪魔をする奴がいるんだ。調べてくれないかな」と頼まれ、夏休みの間だけ、農業実習という名目で、北関東の片田舎の集落を訪れます。しかしそこで、陸斗の設定した「死のルール」があらぬ方向に捻じ曲げられ、次々と人が死んでいくのです。果たして誰がやっているのか? なぜルールがバレたのか?
全体として、よく構成の練り込まれたストーリーで、トリックも複…続きを読む - ★★★ Excellent!!!命を終わらせる仕事。
仮定の話をしよう。
地獄のような仮定の話だ。
今から、あなたがよく知らない十数人の命を預かってもらう。
預かると言う意味は、数年に一度か二度のペースで死なせると言うことだ。
『方法は任せる』
ただしそこに露骨な法則性があってはいけない。
法則が仮にあるのだとしたら、人間側にバレてはいけない。
自分の存在を、悟られてはいけない。
こんなルールにがんじがらめな中、人の命を終わらせる仕事をしないといけないのだ。
こんな雑な仕事を与えられたら普通人間はどう思う?
気違うだろう。
それを生業としている者がいる。すなわち、死神である。
それがたとえ仲良くなったやつの知り…続きを読む - ★★★ Excellent!!!緻密な謎解きと、二人の絆が胸に残る――極上のミステリー体験。
最後まで読み終えた今、まず伝えたいのは――
「とんでもないミステリー体験だった」という一言に尽きます。
死神という特殊な存在と、そのルールを軸に展開される連続殺人事件。
設定だけでも惹きが強いのに、物語はそこからさらに一段、二段と読者の思考を裏切ってきます。
怪しい点には気づいているはずなのに、肝心なところにはまったく辿り着けない。
メモを取りながら読んでもなお、気づいた瞬間には「完全にしてやられた」と唸らされる……。
そんな快感が何度も訪れました。
トリックの解明が進むたび、バラバラだったピースがカチリと噛み合っていく感覚が本当に気持ちいい。
「あ、そういうことだったのか……!」と膝を…続きを読む - ★★★ Excellent!!!『死神』との奇妙な友情。感情を様々喚起する物語。『名作』と断言します。
まず何より、本当に面白かったです。この素晴らしい名作に出会えた喜びに、感謝いたします。
人に簡単に死を与えられる『死神』という存在が見える主人公・修司くん。しかしそんな死神である陸斗くんと、奇妙かつ不思議な友情を紡いでゆく様子。
『死』という要素を巡るどこか歪で、けれどなぜだか目が惹かれてやまない、修司くんと陸斗くんの〝関係性〟が、この作品において白眉とも言い切れる秀逸なポイントでした。
本当に読ませて頂いている間中ずっと「どうなってしまうんだ……!」とドキドキし通しでしたから……!
人の死に関わる緻密な表現力からは、ホラー的な恐怖感を。
『妨害者』捜しと原因特定の思索には、絶好の…続きを読む - ★★★ Excellent!!!奇怪にして変則的。死神と少年が奏でた、静かで奇妙な変奏曲。
人の死が黒い靄として知覚出来る少年が、その靄に導かれるようにして子どもの姿をした死神に出逢うことで、長い長い変奏曲が開演されます。
黒い靄に怯えていた少年は、死神の「陸斗」と友達になり、死を管理するがわの世界に足を踏み入れます。
死のルールを作り、理不尽でランダムな死を平等にもたらす。
それが、死神の仕事であり存在意義。
あどけない陸斗の姿も相まって、死神を応援したくなる不思議……
しかし、そこは変奏曲ホラー。
死神の作った死のルールに感付き、それを回避しようとするもの、利用しようとするもの、肝試し的に楽しもうとするものなど……
理不尽な死を前にした人間側の反応が描かれていきま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!【死】と【ルール】についてのミステリー
子供の頃、友達との間で奇妙なルールが生まれたことはないだろうか?
例えば路肩のブロックから落ちたらアウト。
横断歩道の白い部分は踏んだらアウト。
アウトって何って聞くと、悪ガキの上級生曰く、「それは◯ぬってことだよ」。
そんなことはあるはずないと思いつつ、上級生の威厳もあり、こわくて白い部分は踏めなかった。
この物語には、奇妙なルールを作り、ルールに基づき死をもたらす「死神」が出てくる。
主人公は死神が見える特異体質で、なんと「死神」と友達になってしまう。
ルールを作る側と友達になってしまうのだ!
主人公すごいと思った方、いらっしゃいますか?
私はすごいと思いました。
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