第一幕攻略(藤宮美来)
第8話
朝起きた俺は学校へ行く。それも定期試験で良い成績を残せるように…………
それほどまで勉強する理由はないかもしれない。だが俺は知っている。この学園のテストイベントは鬼畜なんだ…………
テストで赤点を取ってしまうと女子は変態に男子はオカマに補習を受けさせられるのだ。
このイベントだけは主人公だからとかじゃなく、攻略する過程でどれだけ勉強したかで補習イベントの有無がかわる。
俺がそのイベントを受けた時気持ち悪くて吐いてしまった。
それほどまでに鬼畜なこのイベントは絶対に回避してやる!!
そのうえこのイベントは二人目のヒロイン。いま名前思い出した。「藤宮未来」の攻略に関わる重要なイベントがこのイベントなのだ。
だから俺はこのストーリーが一番嫌いだ。だがそれを補えるほど彼女は人気だった。未来は、学校ではギャルを演じているが実際は臆病だ。だからクソ教師に言い寄られたときも、言い方はギャルっぽいが実際は恐ろしくて震えていたのだ。
このゲームでは彼女を助けると二人きりの時に自分の素を見せてくれるようになる。
このゲームのプレイヤー(おれも含めて)もその姿を見たくて何度もやりまくっただろう。…………
色々と言ったが結局の所、今ちゃんと勉強しないと、地獄が待っているという事だ。そのため俺は勉強に力を入れる。地球で高校生として勉強した記憶は当てにならない。うっすらと覚えているだけだ。
だから俺は勉強する。地獄の補習を受けないために…………
「すいません無理でした。」難しすぎる!! ゲームのテストだから絶対に解けると言う人がいるがそんなのは嘘だ。このイベントは、
ホントに高校生で習う問題からランダムで出る。だから「絶対に解けるなんてないんだよ!!」
だから俺は勉強したのだかどこが分からないのかが分からない。もう四面楚歌な状態だった。そして俺は決死の覚悟で花音に話しかけた。「花音様……勉強を教えてくれませんか?」と…すると花音は、笑いながらいいと言ってくれた。そして俺は花音と勉強する約束をこじつけたのであった。…………
Side花音
私はその日普通に授業を受けていた。すると彼が私を呼んでくれたのだ。私はドキドキしながら彼を屋上で待つ。すると彼が私に向かって言ってきたのだ。「花音様……勉強を教えてくれませんか?」とそう言ってきたのだ。私は拍子抜けして笑ってしまった。そんな単純なことをわざわざ言いに来たのか、私は承諾した。そして彼のそういう所がまたすきになったのであった。…………
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます