第31話(ヒロインSide)
私は今日彼と一緒にプールへ行く。ちょっと恥ずかしいけど未来ちゃんと一緒に水着を選んだから多分大丈夫。きっと可愛いと思ってもらえる。………けど未来ちゃんも可愛いだろう。一緒に買い物に行ったのだ。何が似合うのかとかはもう分かっている。だからこそ負けられない。彼を最初に好きになったのは紛れもない私なのだから………
私が彼と合流してプールに向かった時まず私は未来ちゃんと一緒に水着に着替えた。更衣室で服を脱ぐと未来ちゃんの可憐なボディが私の目に映る。「み、見るなよ……」そう言う未来ちゃんは恥ずかしく赤面していた。これを彼が見たら惚れてしまうような………
私が未来ちゃんに見惚れていると未来ちゃんが私に向かって「あんたこそ私なんかと比べ物にならないほど綺麗じゃねえか」その言葉に私は驚いてしまった。「そ、そんな事はないですよ……」そんな戸惑っている事が一目で分かるような声になってしまった。そんなこんなで私と未来ちゃんは水着に着替え終わりプールサイドに向かった。私がプールサイドに向かうとまだ彼は来ていなかった。まだ着替えているのだろうか? 少し待つと彼がやってきた。私は彼を見てもう一度彼に赤面した。それ程までにかっこよかった。初めて見る彼の身体。きちんと引き締まっていて、割れた筋肉がとてもかっこよく見える。そんな彼に私は今一度惚れた。しかも彼は私達を見たときに目線をそらしたのだ。頬を赤く膨らませて……… 私は彼のそんな所も可愛いいなと、そう思った。それと同時に私は嬉しい気持ちもあった。きちんと彼は私達の事を綺麗だと思っているんだ! そうでもなきゃ彼は私達から目線を外さないだろう。私は彼と一緒にたくさん遊んだ。未来ちゃんも一緒だったけど、夏休み一番の思い出になった気がする…………
沢山遊んだ私達はまた着替えて彼との待ち合わせの更衣室外へと向かった。私が彼を待とうとした時未来ちゃんが私にこう言った。
「達平の為に飲み物を買って来ないか?」その意見は率直に名案だと私は思った。 もしかしたらそれで少し私に気を持ってもらえるかもしれない。私と未来ちゃんは彼に渡すための飲み物を買いに自動販売機へと向かった。私が買ったのは、天然水。本当はジュースとかのほうが良かったのかもしれないけど…… 未来ちゃんはコーラを買っていた。なんか未来ちゃんらしい。それから少し経ち彼が着替えてやって来た。どうやって飲み物を渡そうか? そんな考えが私の頭の中を埋め尽くした。すると未来ちゃんが彼の肩にコーラを乗っけたのだ。まるでかの有名な探偵漫画の冒頭の様に……… 私は未来ちゃんに負けじとこれの元へと向かう。だが彼女が邪魔した。やはり彼女も真剣なのだ。だからって私は負けない。私は彼に飲み物を渡した。そして熱くなった私はアイスを買う為にまた自動販売機に足を運ぶのであった。アイスを買って私は未来ちゃんと一緒に話しながら食べていた。どれくらい経ったのだろう?私達の話が一区切りついてそばを見ると彼が私達を見つめていた。私はその事に気付いたとき一瞬で顔が赤く赤面した。それは未来ちゃんも同じだった。差恥で顔を真っ赤に染まらせている。私は勇気を込めて彼に言うまえに彼が言った。「そろそろ解散しない?」それもそうかも知れない。もう時間は4時を過ぎている。私はそのことに気付きこれに一言
「また学校で!!」そう言って私は帰って行った。………
家に帰って私は今日の事について日記に書く。きっと忘れたくない。いつになっても忘れないように………
そして、それぞれの夏休みの出来事が終わり遂に二学期がやって来る。…………
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます