第二幕 隠しキャラ攻略
第32話
俺は今日早く起きた。なんか時間感覚がおかしくなっている気がするのだが……… 俺はいつもは七時ぴったしに起きるのだが、夏休みの影響でその生活リズムが崩れた。だから俺は学校が始まる今日も夏休みの時と同じように、朝6時に起きた。それが原因だからか、なんか身体が重い。だけど熱はない。だから学校へ向かわなければ…… 俺は母さんが来る前に全員分の朝食を作って母さんが来るまで待っていた。そして何分かが経ち、家族がやって来た。俺のその準備を見て母さんは嬉しそうに微笑んでいたのだが義妹の夏海はなんだかむくれてしまっている。何故だろう? 解らん……… 俺はご飯をゆっくりと食べて学校へ向かった。朝早く起きたからか時間に随分と余裕がある。だけど俺は万全を期す。 絶対に遅刻は嫌だ。地球で暮らしていた頃も俺は遅刻、早退、この言葉が嫌いだった。なんで休む? もしも休んだら人にどう思われる? そんな恐ろしい気持ちのせいで俺はインフルエンザ以外では早退も休みもしたことが無いのだ。 普通はおかしいと思うかも知れない。だけどこれが普通なのだ。休みたくない。これは学校が好きならば、誰もが思う願いだろう。 俺は少し急ぎ目に学校へと向かう。 俺が学校へ着いたとき学校に置かれている時計は七時五十分を指していた。学校は8時から始まる。この学校では年がら年中この始まる時間は変わらない。俺は教室へと向かった。宿題は終わらせている。だけど本当に最後の一週間は地獄だった。…… 毎日夏休みの宿題の全てに取り組まなければいけない。まぁ何とか終わらせることができたのだが………俺が教室へ着くとクラスメイト達が夏休みの宿題について談話をしていた。「いいな…」ふとそんな言葉が無意識に俺の言葉から出た。けど俺は納得していた。俺はそんなふうに気楽に話せる友達が居ない。 俺は端的に言ってボッチなのだ。まぁ別にヒロイン達が居るから俺は本当のボッチではない。逆に嫉妬されるかもしれないほどだ。だけど俺には気楽に話せる友達というものがない。花音達にはタメ口で話す事ができない。だって彼女達はヒロインなんだから……… なんてったって俺はサブキャラだ。麻沙美先生や花音達のお陰で少しは自信を持てるようになったが、それでもやはり彼女達とタメ口で話すのは躊躇いの気持ちが大きい。もしも彼女達が良いと言ったとしても俺は多分絶対にタメ口で話せないだろう……… そのまま時間が経ち遂に始業式が始まった。 所でこの学校の始業式は日本とほぼ同じだ。ただ一つ違う所がある。それは一学期成績上位者の表彰だ。日本は成績表として配られるがこの世界のこの学校には成績表の他に成績が上位の人を表彰する時間があるのだ。この仕組みを作った製作者ははっきり言って天才だ。成績が上位の人が目前で表彰されるのだ。その影響で皆の向上心が高まる。だけど俺は結果が分かっていたからあまり驚かなかった。一位は入草花音 2位は雨宮太陽 3位は藤宮未来 まぁそれは当たり前だろう。問題は4位だ。俺は4位が書かれているところに目を写した。するとこう大文字で書いてあった。4位 多田平達平と………
俺は事実を確認するのに手こずってしまった。俺が成績上位な訳ないだろう? 俺がそう思ってる間に花音が呼ばれ表彰される。そしてそのままノンストップで太陽が表彰された。そして未来が表彰され遂に俺が呼ばれた。「成績第4位 多田平達平さん」俺はその一言で立った。そして教壇へと向かう。もうどうにもなれ!! そんな気持ちで俺は向かった。そして俺は表彰され元の場所へ戻った………
そんなイベントがあった後、始業式が終わり学校が始まった。これから楽しい行事が待っている。郊外学習、球技大会、 俺はそこまでゲームを進めていなかったからどんな行事なのかわかっていない。でも俺ならどんな行事も頑張れる……… 俺はそんな思いを持って家へと帰った。家に帰って俺は普通に勉強をした。夏休みの週間を続けていると俺が駄目になってしまう。だから俺は夏休みが開けても勉強を続ける。そうやって勉強をして俺は眠っていった。………
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