第2話

もうどれくらい転生したのか覚えていない。アドベンチャー、VR、トレジャー、バトルなどの様々なゲームの世界に転生した。


神が言うには、俺は今までで十回転生してたらしい。


俺が覚えているのは4回目までだ。そしてまた転生するらしい。神が言うにはこれが最後だそうだ。やっとサブキャラの運命から開放される……そう思い俺は目をつぶった。


「あなたが転生するのは恋愛ゲームの世界です。頑張ってくださいね。……………」



神は俺が転生した後にそういった。………


……………………………………………………



俺が記憶を思い出したとき俺は一日寝込んでしまった。その理由は、このゲームの世界が自分が知っている世界だったからだ。


そのゲームの名は「恋する乙女と雨模様」という恋愛ゲームだ。

 

このゲームは、俺がとてもハマってしまった唯一のゲームだ。


このゲームは、主人公の天平太陽が困難に立ち向かって最後には沢山のヒロインと結ばれるというストーリーだ。



このゲームは、 ゲームだが一途を貫いてもいいし、ハーレムを作ってもいいというこの自由さに人気が出ていた。


俺がこのゲームで転生したのは、主人公の友人役の「 多田平達平」だ。  


俺はひそかに歓喜する。達平は、ふざけるタイプの人間で面白くモテやすい。だが太陽のせいで達平は、陽の光を浴びることはないのだ。


「だから俺はこの世界では恋人を作って死なないようにしてやる!!」


「お兄ちゃんうるさい!!」さっきの言葉が口に出ていたのか、義妹の「天原夏海」に注意される。


夏海は、このゲームの隠しヒロインだ。ふと時計を見るともう8時になっている。この世界の高校は8時半登校だ。俺は口にパンをはさみ家を出た。そしてギリギリで学校についたのであった。………





高校の勉強はとても難しかったがだんだんと思い出してきた。地球で生きていたときに義務教育で習ったはずなんだが……忘れていたらしい。

そして授業がすべて終わり俺は帰ったのであった。………………………………………



家に帰り俺は、この世界のことについてノートに書き写す。


まずこの世界のことについて書き写す。この国は、[日米和新本国]略して日本だ。この国は学校の名前や県の名前以外は日本と酷似している。


土地の形もそっくりだ。ただこの国にはいろいろな人種のハーフがいる。そのハーフも攻略対象者のひとりだ。



ヒロインについても書き写す。まずは一人目


「入草花音」……彼女は正義感の強い人物で最初はゲームの主人公の太陽を快く思っていなかった。だが悪質なナンパから助けることで好きになる。………………………


今思い出せるのはこれぐらいだ。


バタンとノートを閉じて俺は明日に向けて眠ったのであった。……………………



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