第10話
花音と勉強会を始めて約一ヶ月が経った。遂にあと一週間後に定期試験というイベントが始まるのだ。俺は赤点を取りたくないために勉強を頑張った。だからテストの心配はない。
だから俺はこのイベントで出てくる攻略対象である「藤宮美来」に話しかけるのであった。…………
俺が彼女に話しかけた時、彼女はいかにもギャルな声で「邪魔」だと言った。
このゲームをやっていて彼女が本心を隠していることが分かっていてもやはりその言葉は効いてしまう。
けど、だからこそそんな彼女を救ってあげたいのだ。目指すはヒロインが全員幸せになるルート。そのために俺はこの世界に転生したのだと思う。このゲームの一人のファンとして…………
ヒロインの藤宮美来にきっぱりと切り捨てられた俺は家に帰って計画を建てていた。その計画はあのクソ教師から彼女を守るための作戦だ。
俺がもし彼女が嫌いだったとしても俺は彼女を助けただろう。まぁ俺は彼女が好きなのだか…………
俺はこれからのことについて考える。まず俺はヒロイン達が幸せに暮らせるように裏から手を出す。そして俺はこの世界で幸せに暮らすのだ。
ヒロインとむすばれなかったとしても失敗して死ぬのは懲り懲りだ。俺はそう考えた。そして俺の家族に「絶対に幸せになるから!!」と言ったのであった…………………
翌日俺は自分で過去問を作って問題を解いた。その時の点数は全体で四百点満点中三百点だった。
このままだとあの地獄の補習は受けなくて済むだろう。だがまだ油断はできない。こういうイベントにはトラブルがつきものなのだから。…………
そして俺は前日考えた作戦を実行にうつすための準備をするのであった。……………
俺はスマホに録音アプリを入れバックの中に入れた。このスマホバイプモードだから音は出ない。そして俺は試験として知らないうちに家族の会話を盗聴してみた。すると効果は歴然。圧倒的に録音できたのだ。
どんな事を話しているかなどの細かな部分まで筒抜けだった。俺は歓喜した。だが義妹にまた注意され俺は静まった。…………
そして準備が完全に終了し、遂に彼女のイベントが始まるときがやってきたのであった。…………………
朝起きた俺は制服に着替える。日本と同じようにテストの時は私服ではなく制服なのがこの学園の風習だ。
初めてこのゲームをやった時すごい凝ってるな?と思ったことがある。
その時は疑問に思ったが今思うと当たり前のことのように聞こえる。そして俺は家を出た。学校に行く途中、俺は昔やっていた暗記方法を使って覚えていく。何事にも万全の体制で受けられるように……そして学校へとついたのであった。。………………
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます