第9話
遂に待ちにまった勉強会が始まる日がやってきた。
花音は、実のところメチャクチャ頭がいい。何度も学年一位を取ったこともあるほどだ。
だから花音に教えてもらうのは結構楽しみでもある。なんてったってこの恋愛ゲームのヒロインである入草花音に勉強を教えて貰えるのだから…………
あのヒロインがだぞ!!主人公にしか勉強を教えたりしなかった彼女がサブキャラの俺にも教えてくれると言ってくれたのだ。
これはすごい進歩なのだそして遂にその時がやってきた。…………
俺はドキドキしながら彼女を待った。そして花音が来ると勉強会が始まる。花音の教え方はうまかった。
ただ時々俺の鼻に女の子らしい匂いが来て少し意識してしまった。これは勉強会だ。意識していけないことぐらい分かっている。
けど俺は意識してしまった。花音の揺れるあそこや女の子らしい匂いに俺の理性は本当にギリギリだった。
けどいつもよりは勉強できたので良かったと思う…………
だがそこである事が起きる。彼女が寝てしまったのだ。俺は花音を家まで送った。そしてまたトラブルが起きる。
俺が花音の家でインターホンを鳴らしたとき花音のお母さんに強引に家に連れ去られてしまったのだ。
まだ花音は起きていない。すると花音のお母さんはこんなことを言ったのだ。「達平君のことは花音から聞いているわ。ありがとうね……………」
ところで何だけど花音のことどう思っているのかしら?」とそう言ってきたのだ。
その言葉に俺は答える。「花音さんはとてもいい女性だと思います。ですが彼女は俺には釣り合っていない。彼女にはもっとふさわしい人がいると思うのです。」そういった。
これは無双したいからとかじゃなく本当の本音だ。これだけは言えるから。沢山のヒロイン達には幸せになってもらいたい。
そのためなら俺は喜んで友人役を演じてやる!! そうして俺は帰っていった。
だが俺は知らなかった。今の光景を彼女がみていたことを。…………
Side花音
私が目を覚ましたらそこは自分の部屋だった。ふと部屋を出る。すると彼がお母さんと話していたのだ。
私は一瞬目を疑った。本当に彼が家に来ているということに。するとだんだんと思い出してくる。
そうか!! 私は彼と勉強会をしてそのまま眠ってしまったんだ!!
そう思うととても恥ずかしくなった。けどその直後ママが彼にこんなことを聞いたのだ。「花音のことどう思っているかしら?」そのことをを聞いた時私はドキドキした。
もしかしたら私の片思いかもしれない。彼にはもっとふさわしい人がいるはずだから…………
すると彼はこう言ったのだ。「花音さんは素晴らしい女性だと思いますだからこそ俺には釣り合っていない。もっと彼女にはふさわしい人がいるはずです!!」とそういった。
私はその時顔を真っ赤に染めていた。それほど彼に私がどんなふうに見えているのか知れたのだ。そうして彼は帰っていった。
それから私は少しの間、心臓がドキドキしっぱなしだった。…………
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