第7話

私は今日朝早く起きて弁当を作る。彼の好みがどんなものかはよく分からない。けど私が作ったお弁当を彼に食べてもらいたいのだ。


もしも「うまかったよ」とか言って「また作ってくれないかな。」とか言ってくれたら私は歓喜に浸るだろう。 

だから私は精一杯愛情を込めて弁当を作る。そして気づいたらもう学校へ行く時間になっていた。…………


学校に着いた私は勇気を込めて彼に話しかける。「ちょっと多田平さん。昼休み屋上に来てくださる?」と少し上から目線になってしまったが私はこの場所を抜けることに成功する。そして昼休みがやってきたのだった…………


4限目が終わり昼休みに入って私は弁当を持って素早く屋上へと向かう。そして私が屋上についてから数分後、彼が来たのであった。


彼が来たとき私は勇気を込めて彼に話しかける。「一緒に弁当を食べない?」と言った。


その時の私は上目遣いをしていた。そのため彼と一緒に弁当を食べることができたのであった…………



弁当を食べた時彼は「俺なんかと一緒にいて大丈夫? お礼なんていらないからさ、そういうのは好きな人とやったほうがいいよ」と言ったのだ。私の好きな人は、貴方なのに…………


彼は鈍感なのだろうか。私が弁当を作るのは余程の事がないとなく、達平君のことが好きだから作っているのを彼は知らない。そして私にとって幸せな時間は終わりを告げたのであった。…………


その後達平と花音が付き合っているという噂があとを耐えなかったがそんな噂も一週間後には消え失せていた …………




Side達平





俺は昨日このゲームについて新しい事を思い出した。それはこの世界のヒロインについてだ。やっと思い出したのだ。3人目のヒロインその名前は、「荒海涼子」 先生だ。この学園に転入してくる先生で実際は心に闇を抱えている。それを太陽が溶かし、生徒と先生との禁断の恋が幕を開ける…………というのがこのルートのストーリーだ。


このヒロインは厳しい。だけどその反面主人公と一緒にいる時は甘えまくるというラノベにありそうなギャップがとても人気だった。


できれば彼女とは結ばれてみたい。彼女が甘えてくるところを第一ファンとして見てみたいのだ。だけど俺では先生を助けることはできない。だから俺は太陽が彼女を救ってくれればいいと思う…………


明日からは期末テストのイベントに向けて準備をする期間となる。俺は「頑張ろう!!」と意気込んで目をつぶったのであった。…………








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