第一幕(荒海涼子)
第17話
朝起きた俺は学校へ向かう。今日からこの学校に荒海涼子先生が来るのだ。できるのなら太陽に任せたいが俺自身も彼女と付き合ってみたいという思いが強いのだ。
なんてったって合法なんだぞ!!
この世界では。年の差が十歳以上離れていても付き合ったりできるのだ。俺が住んでいた世界では結婚は年の差十歳までというふうに決まっていたのだ。そのため、俺が住んでいる地球ではあまり少子高齢化が進んでいなかった。
そして俺は学校へ着いた…………
俺が学校へ着いて最初に朝会が行われた。この朝会で3人目の攻略対象、荒海涼子の紹介がある。涼子の紹介で涼子はまずこう言った。
「私は荒海涼子。お前らをビシバシしごいて行くから覚悟しろよ!!」
そうして朝会が終わった。朝会が終わった後俺は周りに聞き耳を立てた。すると周りは涼子先生(ここでは先生と呼ぶ)の噂をしていた。綺麗だ。とか 独身なのかな? とかだ。
だが俺は知っている。彼女は独身で、心に闇を抱えている事を…………
……………………………………………………
家に帰って来た俺はまたいつもどおりに、ノートに書き写す。荒海涼子は俺の記憶が正しければ幼い頃に彼女はイジメを受けていたはずだ。だからイジメを無くそうと教師になったと攻略していく過程で彼女に教えてもらった………はずだ。
だが彼女の攻略はあまり有名なイベントがなかった。ただ彼女の心を溶かしていくしか方法がないのだ。もしも攻略イベントの様なものがあれば俺は喜んでやっただろう。だが彼女にはイベントがないのだ。だからこそ俺は彼女を攻略したい。周りには厳しいと思わせておいて実際はとてつもなくもろく繊細な心を持つそんな彼女を…………
「荒海涼子攻略のススメ」とそうノートに書いて俺は布団に入って眠っていった。………………
Side未来
今日は彼に話しかける事ができなかった。彼に話しかけようとしても私の周りの人達が私を悪く言って拘束してくる。そのせいで私は彼に会わないまま学校を終えた。
入草花音さんだけずるい。私だって彼に話しかけたりしたいし一緒にご飯を食べたりしたい。私はご飯作りのセンスが壊滅的だから一緒に食べてくれるだけでいい。
あーあ どうして彼のことが好きになってしまったんだろう。彼が私を助けてくれてから何日か経ってこの気持ちはもう無視できない程になっている。だけど花音さんも多分彼のことが好きだ。しかも私が彼を好きになる前から。だから私は負けない。絶対に彼と付き合ってみせる。けどもしかしたら二人共彼と付き合うことができるかもしれない。もしできたら嬉しいな。…………
Side花音
その日私は彼と一緒にご飯を食べた。そして彼に藤宮美来さんの事を聞いた。彼女の彼を見る目は完全に恋する乙女だ。だが彼女の気持ちは確認しときたい。もし彼女が彼の事が本気で好きでも私は負けたくない。小説にはハーレ厶なんかあるけどもしハーレムになっても一番は譲らない。彼を好きになった一番最初が私なのだから…………
そして私は「秘密の女子会」を計画して眠っていった。…………
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