第18話(秘密の女子会)


Side花音


朝起きた私は学校へ向かった。それも彼女

藤宮美来の彼についての気持ちを明らかにしたいからだ。


私は彼の事が好きになった。彼が私を助けてくれたから。けど私が彼を好きになったんだから他の人も彼のことが好きになると思う。……


私は学校に着くと藤宮美来の机に向かって紙をぶちこんだ。「放課後図書室へ」と…………


授業が終わって私は図書室へ向かった。私が図書室へ着くともう彼女は図書室の机に座っていた。私はすぐさま彼女の元に向って

「お待たせしました。」と言った。…………


私はまず彼女に言った。

「貴方は多田平達平の事をどう思っているのですか?」と…………


彼女はその言葉を聞いた時激しく取り乱していた。やっぱり図星なんだな。私はそのまま彼女に言った。「貴方がたとえ彼を好きにになったとしても私は譲らないから!!」と言った。


だけど少し感情的になってしまったのかもしれない。


そして帰ろうとした次の瞬間、彼女が私に言ったのだ。 


「お前の言う通りだ。私は達平が好き。けど争いたくない。私は達平の隣にいたいけどその為に私の前から好きだった人を悲しませてくはない。だからまずあんたの達平の良いところを言い合おう。」


その一言で私の心に炎が灯った。

「彼は自己評価が低い。」

「無自覚に私が喜ぶことを言ってくれる」

「困っている人がいたら助けられる」


一度言い始めたら止まらなかった。それ程までに彼の事が好きなのだから…………



そして私の話が一段落すると彼女が話し始めた。

「私の好きなところは………」


「たとえ陰キャでも優しくしてくれる」

「助ける事に理由なんてないと思っている」

「性格がいい。」

そう話している彼女を見てるとなんだか楽しそうだった。その顔は私と同じだ。私も彼の事について考えるとなんだか顔が緩んでくる。 そして私は彼女に「連絡先交換しよう!!」と言った。なんだかいつもとは違う声になっていた気がするが、大丈夫だ。そして私は家に帰って行った。…………………





Side未来

  


その日私が学校へ行くと私の机の中に紙が入っていた。それには「放課後図書室ヘ」

といかにも果たし状の様な字でそう書いてあった。そして授業が終わりその時がやって来る。私はそのことが気になりすぎてあまり勉強が進まなかった。そして私は解散したあと一番早く図書室へ向かった。


私が図書室へ着いて少し立った頃彼女が声を掛けてきた。入草花音が…………


彼女は私に「お待たせしました。ところで貴方は多田平達平の事をどう思っているのかしら」とそういった。その言葉を聞いて私は赤面した。なぜかって、あいつは私が彼に気があることを分かっていて私にそう言って来たのだ。すると彼女は私に言った。

「貴女がたとえ彼を好きになったとしても私は譲らないから!!」その時私は言葉を発していた。「お前の言う通りだ。私は達平が好き。だから私も譲れない。だけどまず彼の良いところを言い合おう。」そう言った。自分でも無意識だったが彼女は言葉を発した。その後は止まらなかった。花音さんが彼の良いところについて話すと私もそれ以外の良いところについて話す。そして彼女は、私に

「連絡先交換しよう」と言ってくれた。そして私は入草花音と友達になったのであった。…………








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