第12話
私は昔は陰キャだった。
私は本が好きだった。あまりオシャレにも気を遣わせなかった。けど私は小学生の頃初恋をする。
その相手は今で言う陽キャだった。私は毎日その人のことを考えていた。けど私には告白する気力がなかった。けど小学六年生になって私は彼に告白する。
「ずっと好きでした。わ、私と付き合ってください………」
そんな一世一代の告白は散ることとなる。彼が陰キャじゃなくて陽キャしかも金髪の子が好きといったのだ。その時の私はまだあきらめていなかった。
自分で髪を染め、口調も変えた。オシャレにも気を遣いいかにも陽キャのように振る舞った。私が陽キャになってからもう一度彼に告白しようとした。
だがそのときには彼の隣には他の女性がいた。辛かった。私は家に帰って泣いた。これでもかというほど泣いた。その日から私は人を好きにはなれなくなった。口癖も邪魔などの人を突き放す言葉になった。そして高校生になって私の運命を変える出来事が起こる。…………
その日はテストの一週間前だった。私が教頭室へ行った時だった。あのクソ教師が声をかけてきたのは…………
奴は私に向かって「付き合え」と言ってきた。「付き合わないと赤点にするぞ」と脅し文句をつけて。わたしはそれでも断った。しかしテスト当日事件が起こる。……………
私がテストを終えた時教頭室に呼ばれたのだ。行きたくないが呼ばれたので教頭室へと向かう。
すると奴が私に向かってまた言い寄ってきたのだ。怖かった。私は人を突き放した。きっと助けてはくれない。
そんな絶望感が私を襲った。そして目をつぶった。だが私は襲われなかった。誰かが私を声をかけてくれたのだ。その人は多田平達平という人。
私が切り捨てていたオタクだった。私も昔はそういったものが好きだったから彼の気持ちは分かる。けど私は切り捨てた。自分が頑張って建ててきた立場を守るために…………
でも彼は私を助けてくれた。意味が分からなかった。なんで私なんかを助けたのだろうか。
すると彼はいったのだ。「大丈夫?藤宮さん。?」とその後クソ教師が彼を脅した。けど彼は「録音しているから」と反論してくれた。
けどその直後彼はあいつに殴られた。私はすぐさま彼に近づいていく。すると彼は殴られているのにも関わらず「ゴメンネ、余計なことして俺のことが嫌いかもしれないけど」といったのだ。彼を邪魔と切り捨てていた私なんかにそんなこと言われる資格があるだろうか? そしてそのまま彼は帰っていった。…………
彼が帰って行った後「もしも私の陰キャの部分を見せても彼なら受け止めてくれるかな?」そんな疑問が私の頭の中に浮かぶ。出来るのなら彼と一緒に過ごしていきたい。無理だと分かっている。けどもし許されるのなら私は彼と付き合いたい。
「達平君。私のような嘘つきでも君と一緒にいてもいいですか?」……………………
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