第23話

しばらくヒロインSideが続きます。



………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………


Side花音

彼が私と未来ちゃんを呼び出した時彼はとても見てられない顔だった。彼が私に「ごめん」と言った時私は一瞬戸惑った。なんで謝るんだろうと…………私は別に彼に対して怒ってるわけでも呆れている訳でもないのだ。

その時彼は、「変なこと言ってごめんね!」と言って図書室から出て行った。もしも私が今彼を止めていればあのような事にはならなかったのに……………


翌日、私は普通に学校へ向かった。けど、彼は学校に来ていなかった。私は彼が風なのかと思ってあまり気にしなかった。私はそのまま授業を受け、家に帰った。ところが翌日。

私が学校へ行っても彼は学校へ来ていなかった。本当にどうしたんだろう? 私は未来ちゃんが何かを知っているかもと思って、未来ちゃんが居るクラスへと向かった。


私が未来ちゃんが居るクラスへと着いた時私は未来ちゃんに手招きされた。なんか知っているのだろうか? 私が彼女の元へ向かうと彼女は私に言った。「アンタは知っているか? 達平のこと。」私は「えぇ知らないわ。あなたは?」と言う。それで彼女がもしも知っていたら未来は変わっていたのかも知れない。………  


私が未来ちゃんの話を聞いたあと私は彼女と一緒に先生に達平について聞くために職員室へ向かっていった。職員室へ着いて私は先生を呼んだ。「先生!達平さんはなんで休んでいるんですか?」そう言った私達に先生はこう言った。「達平については荒海先生のほうがよく知ってるぞ!」と………私は荒海先生に彼について聞いた。すると私達は驚きの事実に驚愕する。「達平はもう学校には多分こないぞ!」その一言で私は言葉が詰まった。そんな事 一言も彼は発していなかった。

なんで学校へ来ないのだろう? 私が何かしてしまったのだろうか。私がそう思った時未来ちゃんも言葉を詰まらせていた。…………


荒海涼子先生に彼について聞いたあと、私は未来ちゃんと一緒に彼の家にいくことにした。もしもできたら彼には学校へ来てほしい。…………


Side未来

私は今日後悔していた。そのきっかけは、一昨日まで遡る……… 

私はその日怒っていた。理由は単純だ。彼が私を無視したのだ!! 私がすっごく楽しみにしていたデートも中止にさせられて、本当に何考えているんだろう? 本当は彼に話しかけたいが、怒ってるせいで無愛想な態度になってしまう。そしてその次の日彼は私に「 昨日はごめんなさい」と言った。なんかいつもの彼じゃない気がする。いつもの達平は、お気楽で、少し鈍感でそばにいるだけで場を和ませてくれる。そんな人だ。私は意味が分からずそのまま何も喋れなかった。けどそのせいで彼はあんな事になってしまったんだろう…………達平が私達に声をかけてから一日が立った。昨日から達平は学校に来ていない。本当に心配だ。私は花音と一緒に達平がなんで学校に来ていないのか、先生に聞く為に職員室へと向かった。すると荒海先生は驚きの事を言った。「達平はもう学校に来ないぞ!」その一言で私は戸惑ってしまった。彼が学校に来ない? 私が何か悪かったのだろうか? 「達平に会いたい。」私はそう強く思った。多分花音も同じ気持ちだろう。私は花音に言って彼の家へ行く約束をした。あんなことになるとは知らずに…………



………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………


「あれ? 俺はどこにいたんだっけ? 」ある男はそう言った。その姿はまるで人形のようだった。そんな男は毎日ある言葉を発する。「ミライ、カノン、…………」男の家族もまた男を心配していた。…………



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る