百PV突破記念(唯山蒼)

ある家庭に唯山蒼という名の青年が生まれた。その少年は何不自由なく暮らしていた。小学校でも良い人間関係を築き中学でも良い成績を残した。そして蒼は高校生になって2年目で事故でこの世を去ってしまった。この話は唯山蒼の死ぬまでの記録である。………





俺は今日から高校2年生だ。いつもより気持ちが昂っていた俺はいつもより少し早めに家を出た。できれば麻沙美先生が担任がいいな。そう思って俺は早く学校へと向かった。知っている友達がいるか、独りぼっちにならないか、などの不安が俺の気持ちの一部分を占める。俺は麻沙美先生が好きなのだ。だが俺はその気持ちを胸に封印する。生徒と先生の恋愛なんて小説でしか聞いたことがない。

俺が麻沙美先生を好きになったきっかけは単純な事だった。一緒にいると楽しい。くだらない話をしてもきちんと受け止めてくれる。そんなところに惹かれたのだ。だから俺はわざと勉強をしなかったりして先生に構ってもらっている。  


それから学校に着いて俺は教室へと向かった。俺は2年3組だった。2年3組は二階だ。俺は急いで向かった。俺が教室についたときにはもう殆どの人が座っていた。早めに出たのに……… 先生も教室に来てついに授業が始まった。だがクソつまらない。なんで勉強なんてするんだろう? ニ次方程式や、現在完了形などの内容なんて少ししか頭に入って来ない。俺は普通に授業を行って学校から帰ろうとした。今思えば学校を出た直後からなんか嫌な予感がしていたのだ。俺は電車に乗って家へと向かった。少し居眠りしてしまったが、まぁ大丈夫だろう。俺が駅から降りて家へと向かった時俺の目の前に不思議な光景が目に入った。一瞬時が止まったように見えたのだ。なぜか分からないが人々の動きがゆっくりになったかのように俺は動いていた。ふと意識を取り戻すと、目の前に前を見ていない女子学生が複数人いた。それももう少しで轢かれそうな………俺は無意識に彼女らを突き飛ばしていた。ゲームの主人公なら絶対に助ける。そんな理由で人を助けた。段々と痛みの概念が消えていく。あぁ最後に麻沙美先生と会いたかったな………

そう思いながら俺はこの世を去っていった。………  






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