第15話

朝起きた俺は急いで学校へ向かう。未だに俺は一回も遅刻をしていない。だが今日は少し寝坊してしまったのだ。


彼女「藤宮美来」のことを考えたからか全く寝付けなかったのだ。だから俺は走っている。日本で暮らしていた時も含めて走ったことないぐらい走った。そして俺は学校にギリギリで着いたのであった。…………


学校に着いた俺が最初に聞いたのはあのクソ教師の処遇についてだった。


アイツは教育免許を剥奪されその後罪を犯し刑務所にいるそうだ。俺は一安心する。


刑務所にいるってことは復讐されなくて済むという事になるからだ。



先生が言うには「ごめんなさい。」だそうだ。やはり教師という肩書からそんな犯罪者が出たのだから謝るのは当然なんだろう……


そしてそのまま朝の時間が終わり昼の時間がやってきた。俺は花音と合流するために屋上

へと向かった。だが俺が向かうとき彼女が俺を呼んだ。


「ちょっと達平! こっち来な。」そう言って…………


なんで呼んだんだろう? なんか彼女に不都合なことがあるのだろうか。俺は花音に今日はいけないことを伝えて彼女の元へ向かっていった。…………



未来の元へ行った俺は「何かようですか?」と話しかける。


すると未来は「なんで私を助けたんだよ! 私はお前を切り捨てていたのに……」と言った。

                      俺はすぐさま反論する。   

「困っている人を助けるのに理由なんていらないだろう。ただ助けたいと思ったから助けるんだよ。」


そう言って俺は帰ろうとしたその時だった。



「ちょっとまって。今から貴方に私の醜い部分を見せる。気味が悪いと思ったらもう近づかないで。」そう言ったのだ。


俺は聞く。すると彼女は俺にこんな写真を見せてきた。その写真はアニメのコスプレをしている未来の写真。俺は笑った。   


そんなことで俺の未来に対しての感情は揺るがない。俺は未来に向かってこう言った。


「そんな事で悩んでたの? 藤宮さんは藤宮さん自身じゃん。どんな藤宮未来でも大切なひとりの人間だ。そんなことでウジウジ悩むな!!」



そう言って俺は今度こそ帰ろうとしたが彼女に止められた。「連絡先交換してくれないかな……」その一言で。


そして俺は二人の女子とラインを交換したのであった。…………


Side花音




遅い………私は彼が来るのを待っていた。私が屋上へ向かうときに藤宮美来という子が彼を呼んでいた。


だから少し遅くなるということはあらかじめ分かっていた。でもモヤモヤするのはしょうがない。私は彼のことが好きなのだ。


これは世間一体で言うところの嫉妬という奴だろう。私は彼に独占欲を持っているのだろうか。

 

本当に私は変わってしまった。それほどまでに彼の事が好きなのだ。

( もし彼と結婚して子供が生まれたら名前は…………)

自分の勝手な妄想で恥ずかしくなる。けどできれば本当に結婚したいな…………


そう思っていると彼が来た。彼はゴメンと謝ってくれた。


そんなところも私が彼に惚れたところの一部だ。私は彼と一緒に弁当を食べる。


もしかしたら未来ちゃんも彼のことが好きになるかもしれない。


けど今は毎日一緒にご飯を食べる関係のままでいい。けど私は負けない。ライバルが現れても私は勝ってみせる。


そう心の中で決意して私は授業に望んで家に帰ったのであった。…………





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