概要
どん底から這い上がる……!
不景気のあおりから勤務先の派遣会社が倒産し、路頭に迷う事になってしまった青年、大神健吾(オオガミケンゴ)は何処も行く当てが無く、貯金も底をつき、ホームレス街道まっしぐらの日々を送る。
いつものように公園の炊き出しに並ぶと、豚汁を落としてしまった老人を見かけ、いたたまれなくなり、自分の豚汁を渡す。
「お礼がしたい」
その老人は、健吾をパチスロ店に連れて行き、瞬く間に馬鹿勝ちし、失業保険を貰う手筈を教え、その場を去る。
数か月後、立派に働く事が出来た健吾は、未だにパチスロでの馬鹿勝ちが忘れられず、老人と出会った公園へと足を進めると、そこには老人と仲間達がいた。
「俺の仲間になりたかったら、この千円を10万円に変えろ」
健吾は、老人の無茶苦茶な試練をこなすことを決意する。
――どん底から這い上がる為に。
いつものように公園の炊き出しに並ぶと、豚汁を落としてしまった老人を見かけ、いたたまれなくなり、自分の豚汁を渡す。
「お礼がしたい」
その老人は、健吾をパチスロ店に連れて行き、瞬く間に馬鹿勝ちし、失業保険を貰う手筈を教え、その場を去る。
数か月後、立派に働く事が出来た健吾は、未だにパチスロでの馬鹿勝ちが忘れられず、老人と出会った公園へと足を進めると、そこには老人と仲間達がいた。
「俺の仲間になりたかったら、この千円を10万円に変えろ」
健吾は、老人の無茶苦茶な試練をこなすことを決意する。
――どん底から這い上がる為に。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!悔しいけれど、最後まで読んでしまった。
ホームレスが人生逆転する話。
仕事の専門性を基にして書かれたヒューマンドラマを探していた僕にとって、この話は異質すぎた。
不覚にも参加されてしまった時、そもそも、ホームレスの仕事って何? 仕事してるの? という思いがあった。
ただ、冒頭を読み進めていくにつれて、僕の疑念は肯定に変わった。
面白いものが正義という信念に正直になるならば、僕はこの話を読まなければならなかった。
何が面白いかというと、登場人物みんな欲に忠実で、最初から結末まで、底辺が天辺を目指すというシンプルなストーリーだ。明らかにご都合主義や、登場人物の超才能もある。しかしながら、それが面白くないかと言えば違う。
上品な純文…続きを読む