概要
今週もマリーは然太郎の大好きな和菓子(あるいは和スウィーツ)を持って然太郎の店『スミスミシン』のドアを開ける。
「モテすぎてろくな恋愛をしてこなかった」イケメンハーフ手芸男子と、「モテなすぎて恋人がいたこともない」和顔女子。
恋愛スキルに乏しい2人の、和菓子のように優しく甘い日常をどうぞ。
⚠注意事項のさらに下に角川ビーンズ大賞用のあらすじがあります。ネタバレを含みます⚠
※1)1話3000字以内
ほぼ1話ごとに視点が切り替わります。
どちらの視点なのかはタイトルのマークでわかるようになっています
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!うちの町にもあったらいいな、のお店『スミスミシン』を、ご紹介
手芸店『スミスミシン』。
いや、こんなお店が私の町にあればいいな、とおもいます。
気軽に立ち寄れて、飾ってある手芸商品はどれも、「あ。これなら私も作れそう」っていう作品で。お値段も手頃で、じっくり布を吟味したいときは、ウルサイ接客もない。
そしてなにより、店主が『話しかけやすそう』。これが大切です。
……うん。まぁ、あれかな。
その場合、この『スミスミシン』は、ちょっとハードル高いかも……。
なにしろ、店長の然太郎は青い目のハーフでイケメン(ただし、外国語は話せません)。
ですが、そこを怖れず声をかければ、あっという間に彼の内面の良さ。乙女さ。可愛さにやられること間違いなしです。
そ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!手芸男子(イケメン)と年上女子(恋愛下手)の甘々ドタバタ生活
地方にある手芸店。店主はイケメンハーフの手芸男子然太郎。そこへ、ふらりとやって来た女性マリーさん。マリーという名前だが、彼女、日本人形張りの和美人なのである。そんな二人が出会って恋をして……という本作。
軽快に、そして暴走気味な語り展開。笑いあり、ニヤニヤあり、突然のモテ期到来に唖然とするマリーさんに、彼女を溺愛しすぎて自信喪失する然太郎のヘタレぷりからのイケメンパワー。
自称モテ男の登場に、困った親子や嫌味な女性陣、おバカ高校生に世話好きマダムたちなど、個性ありありのキャラクターたちに囲まれながら、二人は距離を縮めていく……ようでそうでもないようで、やっぱり距離を縮めていく。
でこぼ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!アンバランスな二人に、ニヤニヤせずにはいられません。
マリーと然太郎。片や純日本人、片や欧米人とのハーフである二人の物語。
なんて書くと勘違いするかもしれませんが、マリーが純日本人で、顔も日本人形みたいな和顔。然太郎が欧米人とのハーフで、さらに言うとイケメンです。
名前と見た目がちぐはぐな二人ですが、共通しているのは恋愛スキルの乏しさ。ただしマリーはモテなさすぎて、然太郎はモテすぎてと言うのが理由ですが。
そんな二人が恋愛するのですから、スマートにいくはずがありません。自分なんかじゃ釣り合わないとネガティブ思考になるマリーと、どうやってアプローチしようかと大いに悩む然太郎、それぞれの心の内がとてもコミカル。読者としては、いいからとっととラブ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!和菓子のように甘々な、手芸男子と自虐女子の恋物語
手芸店を営む、イケメンハーフ男子の然太郎と、名前に反して純日本人の矢作マリー。
良き友達の二人ですけど、ファンがお店にやって来るくらいのイケメン然太郎と違って、マリーは地味顔。身の程をわきまえて、恋愛感情を抱かないようにしていたのですが……。
然太郎、マリーさんのことを好きすぎます!
マリーさんの低い自己評価とは裏腹に、彼女のことを溺愛してるのです。
お店に来る女性にどんなにアプローチされても、全くなびくことはありません。そんなことよりマリーさんと一緒に和菓子を食べることの方がずっと大事。
溺愛ものが好きな人ならきっと気に入るゾッコンぶりなのです。
そんな風にとっても愛されているマリー…続きを読む - ★★★ Excellent!!!手芸男子の不器用な恋模様が芸術的に面白い物語
もちろんこの物語のキーポイントは主人公の然太郎が手芸男子であるという事です。
片田舎で手芸店を営む然太郎は、どっから見てもイケメンなハーフの美男子。
しかしながら外見とは裏腹に、手芸を愛し、小物作りも得意な器用な男性です。
もちろんミシンもお手の物、街のオバチャンたちにも愛される好青年です。
そんな彼の店にふらりと現れたのが、ちょっと年上のマリーさん。
マリーさんはどこにでもいるようなごくごく普通のお姉さん。
この二人が出会い、なんともじれったい課程をふみつつ、恋人同士にならんとしています。
このなりそうでならない、いや、すでになっている、という微妙な距離感がなんとも面白い物語です。
…続きを読む