うちの町にもあったらいいな、のお店『スミスミシン』を、ご紹介

手芸店『スミスミシン』。
いや、こんなお店が私の町にあればいいな、とおもいます。

気軽に立ち寄れて、飾ってある手芸商品はどれも、「あ。これなら私も作れそう」っていう作品で。お値段も手頃で、じっくり布を吟味したいときは、ウルサイ接客もない。

そしてなにより、店主が『話しかけやすそう』。これが大切です。
……うん。まぁ、あれかな。
その場合、この『スミスミシン』は、ちょっとハードル高いかも……。
なにしろ、店長の然太郎は青い目のハーフでイケメン(ただし、外国語は話せません)。

ですが、そこを怖れず声をかければ、あっという間に彼の内面の良さ。乙女さ。可愛さにやられること間違いなしです。

そう、彼の恋人マリーさん(非常に標準的な日本人女性)のように。

この物語は、然太郎とマリーさんの心模様を軸に、東北の和菓子を知ることが出来たり、お仕事女子の恋愛に胸をときめかせたり、なにげない日常にほっこりしたり。

そんな風に進んでいき、読後、本当に心地よいです。

今、新型コロナウイルスの影響で手作りマスクや、お家で出来る系の趣味に需要があるとか。
いまこそ、『スミスミシン』が、うちの町にも欲しい。

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