概要
おじさん。眼鏡を貸してくれよ。
昔々、と言ってもわりと最近、昭和の中頃の話です。
あるところに目の悪いおじさんがおりました。
何しろひどい近視で乱視で老眼なものですから、分厚い眼鏡をかけていました。
すると或る日、その眼鏡を貸してくれというタヌキがやってきました。
あるところに目の悪いおじさんがおりました。
何しろひどい近視で乱視で老眼なものですから、分厚い眼鏡をかけていました。
すると或る日、その眼鏡を貸してくれというタヌキがやってきました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!国鉄に乗って、タヌキたちと月祭りに出かけませんか?
誰もが安心して読むことのできる、素敵なメルヘンです。
時代がやや古く、国鉄が出てきますが、その辺りのレトロ感が、優しい文章とタヌキたちにピッタリ。
水彩絵の具の滲むような色合いの挿絵が欲しいです。
あらすじは、タヌキが電車の中でおじさんに出会って、眼鏡を貸してもらって、その眼鏡を目が悪くなったおじいさんに……こんなふうに要約してしまうと面白くありませんから、ぜひ本編をお読みくださいね。
情景の浮かぶ言葉が、子供にも理解しやすい簡単な単語で、一つ一つのリズムや感触に十分な気遣いの上で選ばれていて、読んでいて心地よく感じます。
歴史の大きな流れを感じさせつつ、風景やその地域に住む…続きを読む - ★★★ Excellent!!!抱きしめたくなるほど可愛い子狸ちゃん。
ほっこりすぎて、癒しを超えて、もはや幸せ。
どこまでも優しいお話で、至福のひと時を過ごしてみませんか?
大学の先生をしているおじさんは、ある日、子狸に話しかけられます。
おじさんの掛けている分厚い眼鏡を、貸してほしいと言うのですが……。
可愛らしい子狸と優しいおじさんのやりとりに、ほっこり癒されます。
思わず抱きしめたくなっちゃうほど、愛らしい子狸の仕草に注目です。
自然を感じる丁寧で美しい描写も魅力です。
波の音や吹く風、綺麗な月明かりなど、どこか懐かしい風景が目に浮かぶようです。
童話のように、子どもから大人まで安心して読める物語。
癒されたい夜のお供に、いかがでしょうか?