【魂を下さったマスターのために、私は頑張るのです♥🗡️🎀🌼】
ケイ・イズルハは、帝国軍の戦略兵器、魔巧人形(ドール)を扱う部隊に所属していたが、突然上官に呼び出される。
「お前はクビだ! 今すぐ、司令部を出て行け!」
「理由は何でしょうか?」
「ふん、無能以外に理由などあるのか? いつまでも人形遊びをさせておくほど帝国は余裕があるわけではない」
横柄な上官の態度に、ケイの横に佇む小柄な少女、魂を与えられた魔巧人形フェネルが口を開く。
フェネルは一見、十五、六歳ほどの少女に見える。
「どう見てもあなたの方が無能・役立たず・お荷物・ゴ——」
「ちょ……フェネルさん?」
フェネルの暴言を慌てて止めるケイだったが、結局首にされてしまい、フェネルと引き離されてしまう。
落ちこむケイであったが、隣国から来たというカレンという少女に出会う。
カレンの国ではこの帝国と違い、魔巧人形に親しみを持つ者が多いらしい。
「ケイさんをスカウトします。我が国は、あなたを求めているのです」
しかし帝都の闇は深く、黒い影がすぐそこまで迫っていた。
その闇を払い、ケイはカレンの国に移住し、やがて少女の魔巧人形——魔巧少女の楽園を作り、幸せに暮らす。
一方、ケイを失った帝国は次第に没落していくことになる。
※小説家になろう様で加筆修正版を連載しています。
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