第1話の5

 ミキが現れた。ここで止めるのかよ、ミキ。上官のミキが語りかける、

「さぁ行きましょう。ヘブンいや唯のクモよ」


 バレッド。光が満ちる。剣と剣がぶつかる。


 アニキは僕を試しているのさ。弾かれた右腕は僕のローナの腕かよ!腕が折れても僕が進むのかも。違う。ロードが進む錯覚だよ。クモではない。


 腕など要らないと剣を差し出す。まだ利き腕が残っているのさ。見ろロードを!


 ロースがカツ丼を食べ終えた頃、急接近してくるぜ。五人ぐらいいるのか。貴重なロボットだよ。五機分で済むと思うなよ。五十億円でも済まないぜ。


 ロードの力を使いたい放題だ。目が光る。ロードが光る。食らいやがれ。脱出を考えるなよ、ロース部隊よ。


 アニキ止めんなよ。僕はここだ。ミキが接近。助けなど要らない。


 一機二機と爆発するが、ミキがロース兵達を捕らえて情報を吐かせる。だが、隊長は無言を貫く。ミキのムチがとぶ。ベチベチグチョ!

「隊長ー! セツナ隊長ー! この女を止めろ!」

 レベルSのムチ捌きを、僕はナメていたぜ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る