第1話の3

 ロースがカツ丼を食べながら余裕の態度をとる。20メートルクラスが複数いるぜ。B~Dランクのザコだ。


 ミキの影が見えるよ。ムチを使いこなせるのは、コイツだけさ。


 突っ込めローナ! アニキのかげを払拭する。前に見えるのは、道ではないのだ。ロードだ!


 決まっているだろう。道が開けたぜ。30メートル。40メートル。50メートル無理だ!


 僕は行く。何処までもなぁ! 45メートルが結局限界だったか? まだ行けるよう。46、47、まだか? 行こうぜ、ミキ。


「勝手にしなさい、ヒカリいやセツナ」


 三色見えていたつもり、とミキがささやく。




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