第2話の2
僕は帰還する、中心からなあ。ここは世界の光。三色の世界つまりロードだ。ロードを扱えるのは、僕一人だと思っていた。
「ユメから覚めたかセツナ。俺はアニキと名乗るだよ」
「アニキ、まだ居たのかよ!」
ジョンという組織の中で、まだぬるま湯に浸かっているのさ。僕はね。スローバラードが聞こえる。渦の証拠だ。逃げ場は僕に無いの?
フリーソード。ソードとはアニキのロボットだ。基本性能のみで戦う怪物だ。ザコと呼ばれたのは過去。今もアニキは自分をザコと願う。自分を過小評価している訳ではない。
さらば渦と願うミキ。ロボットミキは動き出す。光の世界は渦を無くした世界とミキは語る。どちらのミキだろうか。ロボットかパイロットのミキか? 巨大なるミキの力は何処にある。
ジョンとロースは国境線を奪い合う。実は渦を狙い撃つ。渦とはグラスのことだ。逃げ場はある! グラスを撤退させることだよ。逃げ場を破壊出来るのは光の世界だ。あったボーよ!
ムチの力が生きる。パワー200を超えるという。セーラー服を装備したミキのムチがうなる。
アニキは光と融合し、光を浴びた。ムチの力が拡散していく。ジョンとロースの国境線を飛び出て、力が溢れた。二色の力でアニキが舞い出る。ソードを振り回す姿が凛々しい。ロボットの腕がちぎれていく。傷がはえてくるぜ。痛みさえ感じない力。パイロットの特権だぜい。
僕のロードが50メートルを超えた力。60メートルを目標としよう。これを超えた時に、光が黒い赤へと染まる。
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