第2話 逃げ場はない

 第2話の1


 ジョンのリーダー、ローネは光と化した世界を求めた。ロースのリーダー、ガイは黒い赤を求めた。ローノが探していたロードは光の世界。


 僕はやはりここに居た。黒い赤を兄ちゃんつまりアニキは追っているぜ。黒い赤は見えない。逃げ場へと追い込むのはミキだ。逃げ場とは渦。世界を蝕む渦こそ黒い赤である。光とは黒。墨へと変えるであろう。


 アニキはジョンをまだ追っているの? 追い詰めた先に時速180キロメートルが待つ。最強にして最速。渦へと先へ進む。


 僕はクモですか。僕は、ロードは光だと思う。180キロは黒い赤。世界の中心都市。誰も見たことがないのは、戻って来た者の記憶が曖昧だから。


 流通を司るのはグラス。そのスピードは光を下回る。光を超えるのはセツナのユメ。僕のことだ。何時か見ていろよ、世界の中心とやら。


 ローネの輩出したロードハッパは、こちらへと向かう。ミキは泳ぐ。世界の中心から戻ってきてファッションを気取る。ミキは渦へと追い込む術を持っているに違いない。


 ミキと僕は戦いの中で敗れた。もちろんミキの方が強いということですね。信じられるかよ。ユメの中で祈った。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る