第1話の4

 キャンバスに開かれた力はロードだ。

 ロードが見えるかよ、アニキー! ロボットの影を追う。見えないだろう。


「二色しか俺には見えないぜ、セツナ。クモの技術かい! ここにいる。俺には基本武装しかない理由を知っているか? それだけで強いのさ」


 ロードだと! アニキには見えないハズ。二色まで使えるのかよ。それはロードとは認めねえぜ。ロードが見えた目は、僕つまりセツナだけ。


 ロードの力が見えない。開かれろ窓ガラス。何色だよ。

「ダークヒーローにでもなったつもり、アニキさん」

 と、ミキの声が聞こえる。


 突っ込め。本物のアニキが届くまで。

「俺が届くだと! ふざけるな、セツナ。さっきからここに居るよ、俺はなぁ!」

 弾幕を張るのは俺だけではない、とアニキが語る。


 パワーと広がる世界はロードだ。違うかいアニキ。

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