第7話の11

 三人いてこその光の世界。黒い赤のコーヒー。四つ目の色こそグラスだったのか?

「違うわ、セツナ。グラスは二つの色しか見えていないの」

 クールに告げるミキ。


 アニキこそ最強だー! グラス。僕が勝てれば証明出来るだろうか。

「そんなことのために戦うのではないでしょう、セツナ」

 ミキが呟く。


 僕はロードを証明するために戦っていたと思う。違う、ミキのタメではない。僕の理由は、戦う運命でもない。分かっていた。


 僕自身で導いていたんだ、キミを。でも、理由にはならないだろ、ミキ。

「当たり前よ、ミキ」

「分かっていた積もりだった…」

 さあ、始まるショー。


 ロードが見えた目。100メートルオーバーでも、ライフルがムチが見えなかったんだ。

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