　ゴールデンウィークの間も、部活で壊与と一緒にいた。でも、私と会ってない日は何してるんだろう。デートなんてしたことないし。そう思って、ちょっとつけてみた。

　壊与が、女の子と歩いてる。え、わ、私以外にも彼女がいたの？　で、でも、私と壊与の出会いからすると、それもそうか。学校では彼女と言っておけば、何かと都合がいいからね。しょうがないかな。気にしない気にしない。

「……夏休みまでには準備も終わるよ」

「……わかった。夏休みでゲットしてやるか」

「あれは極上だぞ……」

「違いない……」

「「ハハハ……」」

　壊与と女の子が何か笑いながら話をしてる。遠くてあんまり聞こえないからよくわからないけど……準備って、何の準備……？　なんか、怖いなあ……。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい