幕間 サイドA 勧誘と拒否
始業式の日、金髪だったんだけど、先生に生徒指導室に連れて行かれた。金髪はダメだ、って。しょうがないから、壊与と相談して、暗めの茶髪にした。これなら、って壊与も先生も満足してくれた。やったあ。
今、私は、壊与に頼まれて、良さそうな男子をバスケ部に勧誘する仕事をしてる。去年は、私が壊与に勧誘されたんだ。ちょっと強引だったけど。まあ、幸せだからいいよね。
いつも双子を侍らせてる男子にアプローチをかけてみたんだけど、全力で逃げられた。双子を屈服させてるS気質の人だと思ってたから、私が屈服させようと思ったんだけど、そうじゃなかったみたい。逆だったのかな。
この男子の話を壊与にしたら、面白そうだから全力で落とせって言われた。だから、告白風に、靴箱に手紙を入れた。でも、約束の場所に来たのは違う男子だった。間違えたかな。結局、勧誘期間中に落とせなかった。残念だな。
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