17話

来た…!

壇上に立ったのは攻略本に乗っていたイメージ画像と同じ…

雪のように白い髪、サファイアのような青い瞳の儚いきれいな女の子…

やっぱりこの世界にもヒロインちゃんはいる…


じゃあさっきヒロインちゃんのイベントを起こしていたあの黒髪の女の子は…?

漆黒の黒い髪にルビーのような赤い瞳を持ったキャラなんて禁恋には出てこない…


たまたま…なのかな…

私というイレギュラーがいるんだから少し原作と違うことが起きてもおかしいとは言えない…

やっぱ決めつけるのは早いか…


そうこう考えているうちに入学式は終わった


リリアン「アレン君起きてくださいませ

入学式が終わりましたわ

アレン君」


夢の中のアレン君に声をかけて揺さぶるとかすかに瞼を動かす

しかしまたも夢の世界に飛び立ってしまう

マイペースなところがあるがこれからは併願科目の勧誘がある


併願科目は部活のような仕組みになってるためこれから勧誘が始まる

さすがに私たちは入る科目が決まっているため見る必要もないが聞くところによると多数の科目が新入生獲得を目指して大暴れをする


私たちに被害が来るまでに非難しないといけない

もう一度声をかけ揺さぶると唸りながらも起きてくれた


アレン「リアン…おはよう…

入学式は終わったの…?」


リリアン「はい、終わりましたので併願科目勧誘が始まるところですわ

危険な目に合う前にどこかに避難しましょう?」


アレン「…わかった」


アレン君は椅子から立ち上がると私の腕を引いて会場から出ていく

そして会場を出た瞬間後ろで爆発音が聞こえた


「薬学補助科目ぅぅぅぅぅぅ!!

怪我人と魔力切れにポーションを配れ!重症人は保健室に送れぇぇぇ!!」


先生…必死ですか…


リリアン「アレン君どこに向かうんですの…?」


アレン「第五保健室だよ

先生がお前は医学で特待を貰ったんだから

保健室にいて生徒の治療を一部任せるってさ…

やっぱり学科や併願科目によっては怪我人が多いところもあるからね…」」


そっか…確かにアレン君の初登場ってゲームでヒロインちゃんが授業中に怪我をした時に近くの保健室にいってそこにいたのがアレン君だったんだよね


そう考えていると第五保健室についた

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