9話

婚約者“候補”だなんて…!

……でも…原作でのリリアンも婚約を無理矢理結んだのは学院に入学する直前の14歳〜15歳あたりだって攻略本の説明に書いてあったな…


……アレン君はどう思うんだろう…


アレン「リアンが…前学部の義務期間を終了…てことは17歳まで…ガマン…か…

でも…たしかに僕達も子供だし…

仕方ないね

うん、いいですよ。


じゃあ17歳までリアンを僕に繋ぎ止めることができたら…リアンをお嫁さんにくださいね」


バルド「うぐぐ…絶対に俺のリリアンはお前なんかに渡さないからな!!」


リリアン「お兄様!アレン君に酷いこと言わないでくださる!?

それにお兄様のものになった覚えもございませんわ!」


お兄様にわかりやすいようにプイッと顔を背けるとわかりやすいようにショックを受ける

するとこちらにアレン君のお父様が近よってきた


アレン父「でもリリアンお嬢様

本当にうちのアレンで良かったのでしょうか?リリアンお嬢様は公爵家ご令嬢…

王家や私どもの家なんかよりも良いご縁がありますでしょう?」


リリアン「あら、いいんですわ

私が好きになったのは商人の息子じゃなく

アレン・ストレンジウェイズ君…

身分なんて関係なしにアレン君が好きなんですの!」


それからしばらくしてアレン君は帰っていってしまった

最後に「今度会うときは…

お母さんと弟も連れてくるね

お茶会…楽しみにしてるね」

そう言い残して




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それからしばらく経って

オズワール家に一通の手紙が来た


それはストレンジウェイズ家からで


アレン君のお母様が回復したらしくもう元気な様子なので一緒にお茶会をしましょう


というお誘いだった。

それにはもちろんOKの返事を返す

しかしお兄様たちはどうやら一緒に来れないらしく私とお父様、お母様の三人でアレン君達とお茶会をすることになった


今はそれの準備中なんだけど…


リリアン「ねぇサラ?

このドレス似合ってるかしら?」


今私が来ているのは童話に出てくるアリスのような雰囲気のある亜麻色のエプロンドレス


ふんわりとしたスカートが特徴でリリアンの可愛らしい顔とすごくあっている

その首元にはキラキラとプルシアンブルーのビジューフラワーのネックレスが輝いている


完全にアレンくんを意識したその服を着て侍女のサラに再三同じ質問をする


サラ「お嬢様!自身をお持ちください!

お嬢様は可愛いんですから!


さぁ!もう少しでストレンジウェイズ家の馬車もつきます!頑張ってください!

お嬢様!」


私以上に張り切ってるんじゃないかと疑いたくなるほど元気なサラは私を部屋から出して下へと向かわせた


門の方まで走っていくと遠くから馬車が一台こちらへ来ていた




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