10話

馬車から降りてきたのはアレン君、アレン君のお父様、そしてその後ろにはゲームでは当然見たことのないアレン君のお母様しき人、その腕に抱えられているアレン君の弟がいた


アレン君は私に気づいたのかこちらに走ってきた


…あのアレン君が走っている…だと…!?


アレン「リアン…久しぶり」


リリアン「ええ!お久しぶりですわ!」


あいさつを交わした後アレン君はじっとわたしを見つめる


な…なんかおかしなところがあったのかな!?


そう思って内心ドキドキしていると急ににこって効果音が付きそうな感じでアレン君が笑って


アレン「そのドレスとネックレス似合ってるね…

リアンにぴったりでかわいいと思うよ」


…はぅぅ!


思わぬアレン君の言葉で胸がうるさいほどの音を鳴らしかたまってしまう

ど、どうしよう…なんか答えた方がいいよね…


リリアン「えっと…その…今日は…アレン君を意識して侍女に見繕っていただいたんですの…だからそう言ってくれてありがたく存じますわ」


たどたどになりながらそう伝えると次はアレン君が固まった


?「あらあらつい数か月前にあったとは思えないほどのラブラブね」


初めて聞く女の人の声が聞こえってくる

そちらを見るとさっき馬車から降りてきたアレン君のお母さまらしき人がいた


アレン「お母さん…」


アレン母「あなたが私を助けてくれた子ね

あの時はありがとうずっとお礼を言いたかったの」


リリアン「お礼だなんてそんな…」


アレン母「本当に助かったのよ

まだ幼い二人を置いていくわけにはいかなかったし」


そっか…そうだよね

アレン君はまだ子供…その上生まれたばかりの赤ん坊がいるのに

置いてなんて逝けないよね


リリアン「お力になれたのならよかったですわ…

さぁ!お茶会を始めましょう

我が家の庭はすごくきれいなんですのよ!」


私はアレン君とアレン君のお母様の手を引いて庭の方へ向かった

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