11話

リリアン「アレン君ここに咲いているダリア花言葉はなんですの?」


アレン「これは皇帝ダリアだから「乙女の純潔」とか「乙女の真心」とかだね

……リアンにぴったりの花だと思う」


そういってアレン君はごめんねと呟いてから花を一輪とって私の髪につける


アレン「うん…やっぱりすごく似合ってる

リアンにぴったりだ…」


それはゲームのスチルで見れないもので

ほかの攻略キャラより派手さはないもののどこか儚い

そんなアレン君の笑顔は私を行動不能にするには十分すぎた


そ、そもそもアレン君って心を開いてくれたらこんなあまあまになるの!?

何で公式はアレン君を攻略キャラにしてくれなかったんだ!!充分だろ!!


アレン「…?リアン?大丈夫?

疲れたならお母さんたちの方に行って座る?」


リリアン「う。うん

一緒にいきましょうアレン君」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アレン母「あらアレン、それにリリアンちゃん

お庭紹介はもういいの?」


アレン「うん。ずっと立ってちゃリアンが疲れちゃうからね

……そのお菓子…何?」


アレン君の目線の先には小さなタルトが並んでいた


リリアン「タルトですわ

アレン君は甘いものは大丈夫ですの?」


アレン「うん。」


私はタルトを一つお皿にとってフォークを使って半分にしたタルトをアレン君の口元に持っていく


リリアン「おいしいので食べてみてくださいな」


そういうとアレン君はぱくっと口の中にタルトを入れてふにゃっと笑う


アレン「おいしいね

じゃあ、はいリアンも」


アレン君はお返しと言わんばかりに私が持っていたフォークをさりげなく抜き取って

私に余ったタルトを差し出してきた

私はそれを食べる


リリアン「えへへ…甘いですわね」


アレン父「アレンが…同い年のことあんなに仲良く…」


アレン母「成長しましたね」


リリアン母「あら子供の成長は早いものですわ

ねぇあなた」


リリアン父「あぁそうだな」


そんな感じで

お茶会は終わりを迎えた

しかし私は忘れていたのだ

ゲームでのリリアンが婚約を無理やり結ぶことになった原因

アルフレッド王子との対面を

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