12話
ある日急にお母様に呼ばれたかと思うといろいろなドレスを着せられた
リリアン母「Aラインやベルラインもいいけれど…
やっぱりリリアンにはプリンセスラインよね!
色はどうしましょう?
リリアンの金髪を映えさせるには淡いブルーとかどうでしょう」
どんどんと私をおいて言って進む話に私は訳が分からなくなる
リリアン「あの…お母さま?どうして私はドレスを着せられているんでしょうか?」
リリアン母「あらいやだわ、
リリアン。三日後にはアルフレッド王子の誕生日パーティー兼社交界デビューの日じゃないの」
……そうだった!?
忘れてた!!10歳ってことはリリアンがアルフレッド王子に一目惚れするイベントあるじゃん
最近はアレン君のこととかアレン君のこととかでいっぱいいっぱいだったからすっかり忘れていた。
だから侍女もお母様もこんなにやる気満々なのね
リリアン「あ、あのお母様
ドレスとかはお任せいたしますので…
その髪飾りだけ選ばせてくださりませんか?」
リリアン母「…?いいわよ
何がつけたいの?」
私は数ある髪飾りの中で最近一番つける髪飾りを手に取る
それは前のお茶会でアレン君がつけてくれた皇帝ダリア
の花を私の魔法で枯れないようにした後サラに髪飾りに加工してもらったものだ
リリアン母「あらあらリリアンはすっかりご執心ね」
そんなことを言われても前世から好きなのだから仕方ない
そんなこんなで三日後になり私アレン君にもらった皇帝ダリアの髪飾りに淡いブルーのドレスを着て王城へとやってきていた
そこには私と同じ公爵から騎士団の子供まで王族とお近づきになりたい人たちが自分の子供たちを連れてきていた
私は一連の人々にあいさつした後スイーツを取り壁の近くに待機している
ほかの人は王子のことを今か今かと待ちわびているけど私はアレン君にしか興味ないし別に問題はないだろう
「きゃぁぁぁぁ!!!」
幼いながらも黄色い悲鳴が会場内に轟いた
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