21話

今日から本格的に学科ごとの勉強が始まる

各学科は同じ学科棟だけど階が違う一階は騎士学科、二階は魔術学科、三階が商売学科だ

保健室とかは基本怪我が多い騎士学科がある一階にあるけどアレン君がいる第五保健室だけは二階にあって魔術学科の生徒がもし怪我しても来やすいようになっている


リリアン「それじゃアレン君またあとで…」


アレン「うんリアンがんばってね…」


名残惜しいけどアレン君と離れる

自然魔術科目の教室に入ろうとすると声をかけられた


?「あの…!」


振り返るとヒロインちゃんがそこにいた


ラルドリア「昨日は本当にありがとうございました!!」


リリアン「あぁ別にかまいませんのに

それにそんなかしこまらなくていいですのよ?」


ラルドリア「いえ!そんなわけには!あなた様には本当に助かっていて…」


でも実質助けたのはアレン君なんだけだなぁ

なんか…孵った雛が最初に見たものを親だと思い込むすり込みたいな状態になってる

気がする…


リリアン「本当に私は大したことは…

えっと…とりあえずあなたの名前を聞いてもいいかしら…」


私ずっとヒロインちゃんって呼んでたから名前がわからないんだよね…

入学式に言ってた気がするけど…


ラルドリア「!私ったら申し訳ありません

ラルドリア・サリヴァンと申します

天界魔術科目に所属してます」


リリアン「そう…

私はリリアン・グレット・オズワールですの

どうぞリリアンと呼んでくださいまし

私は自然魔術科目に所属していますわ」


ラルドリア「はい!

よろしくお願いしますリリアン様!」


…やっぱり攻略キャラたちが惚れたのがわかる気がするかわいいわ…すごく…

これは本格的にアルフレッド王子とくっつけなければ


そう考えていると急に背筋がお凍るような感覚に陥った

反射的にあたりを見回すと一人こっちを睨むように見ている人を見つけた

その顔には見覚えがある黒髪にルビーの瞳…あのときラルドリアちゃんのイベントを代わりに起こしていた彼女だ…


視線で殺せるかのような雰囲気を持っていた彼女は私と目があった瞬間完璧なほどの笑みを浮かべた彼女に恐怖した…

あそこまで冷たい笑みを浮かべれる人がいるなんて…


あぁ…何だろうすごく無償にアレン君に会いたい…

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