20話
しばらくするとヒロインちゃんが目を覚ました
ラルドリア「ここは…?」
リリアン「第五保健室ですわ
目が覚めたんですのね」
ヒロインちゃんに声をかけると驚いたようにこちらを見た後顔を青くする
ラルドリア「申し訳ありません!!
私のような平民がご貴族様にご迷惑を…!!」
リリアン「そんなことないありませんわ…
この学園に入ったのなら同じ生徒でしょう…?
気にする者もいるかもしれないけれどわたくしは別に気にしませんのでどうぞ気を楽にして?
あなた獣使科目の生徒の召喚獣に噛まれてさっきまで毒で魘されていたんですのよ?」
ラルドリア「そうだ…私襲われて…」
アレン「リアン?
さっきの女子生徒目が覚めたの…?」
リリアン「はい。ついさっき目覚めたようですよ」
そういうとアレン君は簡単に質疑応答をした後にのどに触れたりして様子を見ていた
べ…別に嫉妬なんてしてないよ…?
アレン君は非攻略キャラ…大丈夫…大丈夫…
ラルドリア「あの…私入学式会場で倒れたはずですがあなた方が運んでくれたのですか…?」
アレン「違うよ…連れてきたのは…」
アルフレッド「僕だよ
さすがに目の前で倒れられたらほっとけなくてね」
ラルドリア「あなたは…!」
そういえばゲームでのアルフレッド王子のイベントの一つにここに怪我したヒロインちゃんがアルフレッド王子に運ばれるイベントがあったな…
早いけど今この場でそのイベントが起きているのだろう
あの雰囲気に耐えられなかったのかアレン君がこっちに来た
アレン「はぁ…まさか初日にポーション使う羽目になるなんて…」
リリアン「新しく調合するんですの?
薬草や薬液ならいくらでも…」
アレン「いや良いよ…
リアンもさっき出したばっかで魔力も減って疲れてるでしょ…?」
別に魔力ならたくさんあるから別にいいのに…
でもせっかくアレン君が心配してくれてるんだからあんまりいうのもなんだよね
お言葉に甘えさせてもらおう…
アレン「そんなことより…」
私はアレン君に急に抱きしめられる
アレン「僕珍しく頑張ったからリアンほめて…」
そうだった…アレン君は基本気に入った人しか治療しない
今回はたぶん緊急だったから仕方なくやってくれたのだろう…
ゲームではヒロインちゃんのことを治療したりしていたからあんまり違和感を感じていなかったけど確かに今回一番頑張ったのはアレン君だったね…
リリアン「アレン君頑張ってくれてありがたく存じますわ」
アレン君に抱きしめられたままアレン君を撫でるとさっきまでヒロインちゃんを治療していた時に感じていた心のもやもやはなくなっていた
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