18話

第五保健室には普通の保健室と同じものが揃えられていた

白に統一されている部屋に奥にはポーション調合室

包帯、消毒、ガーゼ、絆創膏、ベッドなどの医療道具

そしてこの世界特有のいろいろな種類のポーション


私としては十分に感じるけどアレン君としては


アレン「足りない…

リリアン急で悪いんだけどカゼニの花とシビレ草

あとヤケ花とキズユ水お願いしていい…?」


リリアン「…!もちろんですわ!

出して

カゼニの花、シビレ草、ヤケ花、キズユ水」


この五年間の間でお転婆なアレン君の弟であるサマト君がよく怪我をするのでアレン君と協力して私が薬の原料となるものを出してそれをアレン君が加工して薬にする


そんなことを何回もしていたので私はレア度の低い植物は詠唱破棄や詠唱短縮でも呼び出せるようになっていた


ちなみにカゼニの花は咳止めや風邪によく聞く薬草

シビレ草はシビレに効くもの

ヤケ花は火傷、キズユ水は傷によく聞く水だ


たぶん三つくらいのポーションが完成するだろう

私は手際よくポーション加工を行うアレン君を眺める


「すいません!!

保健の先生はいますか…!?」


アレン「…人…?ごめんリアン

ちょっと出てきてもらってもいい?

急患ってわけじゃなさそうだったりしたら第四保健室とかを勧めて来て」


リリアン「わかりましたわ」


私はアレン君と居た調合室を出て様子を見る

そこには女の子を抱えたアルフレッド王子がいた


リリアン「アルフレッド王子…!?」


アルフレッド「リリアン…なぜここに…それよりも先生はいないのか?

女の子が獣使科目の生徒の毒持ち獣にかまれたそうで…!」


リリアン「毒!?ちょ…待ってくださいまし!!」


私は大急ぎでアレン君のいる調合室に駆け込む


リリアン「アレン君!急患でしたわ!

毒持ちの獣に噛まれたそうで…」


アレン「!?…何の獣…?

その獣の主は…?」


リリアン「それは連れてきた方に聞くことに致しましょう!!」


私は急いでて必要な情報を持っていないのでアレン君の腕を引いて調合室から出る

調合室を出るとアルフレッド王子は驚いたようにこちらを見た

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