15話
いつもの動きづらいドレスではなく白に黒ラインのジャケット黒のネクタイに白のワイシャツ黒に下に二本の白ラインのスカート
胸元にはヴィーカトルの校章
…さすがもとが乙女ゲーム
世界設定が中世なのに学校の仕組みは完全に日本の金持ち学園だわ…
こんなかわいい制服私が学生の時なんて着なかったのに…
ヴィーカトル学院は主に貴族が通う学院でアレン君やヒロインちゃんみたいな庶民が入学することは珍しい
アレン「なんか…今日のリアンは楽しそうだね」
リリアン「もちろんですわ!あと三年我慢すれば正式にアレン君の婚約者になれるんですもの!!」
そういうとアレン君は優しく私の頭を撫でてくれる
それのほかにももう一つ私の目標がある
それは今回のアルフレッド王子だ
せっかくの禁恋のメイン攻略キャラクターをまともな人に育て上げたのだからヒロインちゃんとくっつけようと思うのだ
そういえば入学式の今日にもイベントがあったな
確か校門の入り口でヒロインちゃんが躓いてそれをアルフレッド王子が助けるんだよな…それを見てしまったのが原因で私がヒロインちゃんをいじめ始めるのだけれど
?「きゃぁ!!」
そうそうあんな感じで…ってあれ?
確かにシチュエーションはあってるしっかり女の子が転びかけてアルフレッド王子が助けてるでもおかしいところがある
ヒロインちゃんは雪のように白い髪にサファイアのようにきれいな青の瞳だと攻略本に書かれていた…でも今あそこにいる女の子は遠目から見ても真逆なことがわかる漆黒というのが似合いそうなほど黒い髪、ルビーをはめ込んだような深紅の瞳…
アレン「どうしたの?リアン」
リリアン「え?あぁいえ…知り合いがいたのでつい…」
アレン「知り合い?」
そういえばアレン君は私がアルフレッド王子と知り合いだってことしらないんだっけ…?そう思っていると女の子と別れたアルフレッド王子がこちらに気付いてやってきた
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