14話

何を言い出すんだこの王子様は


そういえばゲーム内のアルフレッド王子ってこんな経験に何回もあっていたから俺様でどんな女の子も自分の容姿や王族っていう身分目当てだと思い込んでしまうんだっけ…


まぁこの状況を見てしまったら納得もするけど…


リリアン「興味がない…と言ったら嘘になりますわ

でもそれは恋愛的意味ではなくこの国の行く末が…ですわ」


アルフレッド「え…?」


リリアン「私にはもう心に決めた人がいるんですの

その方以外の男の子なんて興味ないですわ

でもあなたは時期にこの国の国王になるお方

あなたがしっかりしてくださらないとわたくしが将来好きな人と結婚したとしてもこの国に住めないような状態じゃあ本末転倒

だからあなたにはしっかりとした方に育ってほしいのですわ」


目線を手元にいたウサギからアルフレッド王子に向けるとアルフレッド王子は頭にたくさんのはてなを浮かべていた

しまった随分と子供らしくない発言を…


ままいいか…


リリアン「とりあえずもうすぐでパーティーが終わりますわ

なのでわたくしはもう会場に戻ります

それでわアルフレッド王子ごきげんよう」


アルフレッド「ま、待ってくれ!

君の名前は…」


リリアン「リリアン・グレット・オズワールですわ」


アルフレッド「リ、リリアン

僕と友達になってくれないか?

僕は王族で対等にかかわれる友達が少ないんだ…

でも君は僕に興味がない…だったら対等にかかわれると思うんだ」


リリアン「…そうですね…

じゃあ友達としてこれからあなたが碌でもないような道に進みそうになったら容赦なくしばきに行かせていただきますわ」


アルフレッド「そ…それは心強いね…」


そんな感じで私はアルフレッド王子と友達になってアルフレッド王子の社交界デビューパーティーは終わった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る