概要
追え、墜とせ。この鐡翼が引きちぎれようとも。
国境なき翼。
強力な武力を持ち、周辺諸国を震撼させるヴァーラーン帝国がもたらす百年戦争の終結を目指し結成されたその武装集団を率いる女、アイシャ。彼女が駆る鐡翼の前を翔ぶ敵は、全て墜ちるという。
失われた龍を呼ぶ技術を確立させた人々は、その力を使い、さらなる争いへと沈んでゆく。
龍のいる、その空の果てへとその翼を向ける。
その先にあるのは、束縛という名の生か、解放という名の死か。
強力な武力を持ち、周辺諸国を震撼させるヴァーラーン帝国がもたらす百年戦争の終結を目指し結成されたその武装集団を率いる女、アイシャ。彼女が駆る鐡翼の前を翔ぶ敵は、全て墜ちるという。
失われた龍を呼ぶ技術を確立させた人々は、その力を使い、さらなる争いへと沈んでゆく。
龍のいる、その空の果てへとその翼を向ける。
その先にあるのは、束縛という名の生か、解放という名の死か。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!龍を討つ翼が戦火の空を飛翔する。人の本性を抉り出すハードファンタジー。
タイトルの「鐡翼」とは、作中に登場する飛行兵器のこと。
わたしたちの世界で言うところの戦闘機でしょうか。そんな飛行兵器を駆る女性・アイシャの生き様を通して、人間と争いとの関係性を克明に描き出さんとする意欲的なファンタジー小説です。
禁断の力「龍」によって人の営みを破壊するのも人間なら、鐡翼を飛ばして龍を墜とすのもまた人間。絶えない争乱が人に歪みをもたらし、しかし人はそこから逃れられない。
それはまるで、わたしたちの世界のお話を聞いているようです。
争いを求める、人間の心の中に棲む「龍」。
生きている限りその束縛から抜け出すことはできないのか。
死ぬことだけが解放される道なのか。
アイシャ…続きを読む