概要
【第一章完結】血は宿命。想いは呪い。吸血鬼と人間、分かたれた国の群像劇
遥か西の果て。斜陽の帝国ヴェルニーツァは百年を超える昔から、「深淵」と呼ばれる吸血鬼との交戦を余儀なくされてきた。
一日の半分、つまり夜を奪われた彼の国を、海を挟んだ諸国は「昼は人間の、夜は深淵の国」と揶揄する。
世界歴1120年。
幼少に死地から生き延びた経験を持つならず者トーリオは、二代目の英雄として正教会から擁立された騎士フェルデンと出会う。
一方、吸血鬼を統べる四大貴族のひとつ、ネイズワース家の嫡男ノイラントはまだ幼く、待ち受ける荒波も果たすべき使命も知らずにいる。
およそ四十年後、両者は激突した。英雄は死に、吸血鬼もまた代え難いものを失う。
だが「英雄」は死なない。ノイラントは長い時間をかけてこの事実を識る――。
血脈に流れるは怨嗟か矜持か、遺志が託すは希望か絶望か。そして最
一日の半分、つまり夜を奪われた彼の国を、海を挟んだ諸国は「昼は人間の、夜は深淵の国」と揶揄する。
世界歴1120年。
幼少に死地から生き延びた経験を持つならず者トーリオは、二代目の英雄として正教会から擁立された騎士フェルデンと出会う。
一方、吸血鬼を統べる四大貴族のひとつ、ネイズワース家の嫡男ノイラントはまだ幼く、待ち受ける荒波も果たすべき使命も知らずにいる。
およそ四十年後、両者は激突した。英雄は死に、吸血鬼もまた代え難いものを失う。
だが「英雄」は死なない。ノイラントは長い時間をかけてこの事実を識る――。
血脈に流れるは怨嗟か矜持か、遺志が託すは希望か絶望か。そして最
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!重厚かつ読みやすい。実力ある作者が紡ぐ、古典風ファンタジー群像劇。
人間VS吸血鬼の戦争を主軸とした、群像劇作品です。人間側と吸血鬼側の双方に「主人公」といえる人物は存在するものの、本作においては「誰もが主人公」であると断言できるほど、どの登場人物も魅力的に描かれています。
ちなみに私の一番のお気に入りは、「ベルドリック」という吸血鬼側の人物ですね。「推し」を見つけ、彼らの活躍を追いかけてみるのも、本作の醍醐味の一つ。
また、こちらの作者さまは、すでに本格的な古典風ハイファンタジー群像劇を完結されてもおられる、確かな実力の持ち主です。そんな作者さまが手がけられた本作も、群像劇特有の「読みづらさ」や「難解さ」を感じることなく、どんどん読み進めることができる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!歴史と矜持で一国を奪い合え。リアルとロマンの本格ダークファンタジー戦記
人間VS吸血鬼。
この激アツ構図を土台とする、種族の生存と誇りを賭けた本格戦記です。
重苦しく耽美的なダークファンタジーに、血なまぐさい現実味が同居しているのがたまりません!!
本格的かつ正統派、固めの作風でありつつ、その枠にはめきれない新鮮な面白さを感じます。
ファンタジーならではの胸踊る戦闘、リアリティのある軍略、ひどく身近ながら痺れる権力争い、真に迫る感情……。
全てが物語のパズルとなり、1つの国を奪い合う歴史のページとなっていきます。
ほぼ人の姿ながら絶対的に異種族なのが本作の吸血鬼です。異能持ちで、圧倒的に強い。
しかし人間も負けません。技術水準、個体数、特殊能力を持つ存在。…続きを読む