コラム8 乳の起源
乳物学者ブーウィンは、全ての乳源・全ての乳物が一個の乳子から進化したと発表し、ブレスト教会からの吸弾を受けた。
だが、今ではこれらの学説が大胸正しいとして、世π中の教科書に載せられている。(のちにブレスト教会の中にも進化論を肯定する流れが生まれ、《インテリジェント・ブーブス論》が唱えられるようになった。)
より生存に適した乳体が次世代に受け継がれるという《適乳生存の法則》は、それぞれの環境に適合した多様な乳房たちを出現させた。乳子から微乳物、微乳物から哺乳類へと適乳生存の暁に進化したというのが現在の常識だ。
だが、その巨乳的支持を得たそれらの進化論が今、実はそれも間違いだったのではないかとの
その原因となったのは「最初の乳子はどのようにして生まれたのか?」という根源的疑問である。
乳子は、乳物という乗り物なしには生存・繁殖し得ない構造を持つ。乳子研乳者は約百年もの間、様々な仮説を提唱してきたが、そのどれにも
ところがπ歴二千年。この星へと落ちてきた隕石は、乳学界に
現在、各国が競うように《無乳探査機》を宇宙へと発射し、宇宙空間や他の惑星から《乳球外乳石》を集め回っている。どこかの惑星で暮らしている《
【参考文献】
『乳の起源』(チチアールゼ・ブーウィン、訳:乳谷乳漏、乳波書店)
『すべてが乳になる――乳形図から見た進化の乳史』(乳川浴、巨乳大学出版会)
『「セカンドミルク」の衝撃』(乳谷乳漏、新乳社)
『乳児期の終り』(アルサー・C・クラーイ、訳:乳山呑子、乳川書房)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます