コラム7 万乳引力の法則

 乳理ちちり学者ニュウトンは、日々「自分の乳房が垂れ下がっていく」のを鏡で見て、重力を発見した。

 π地という偉大なる乳房の前に、乳房たちは為す術もなく平伏してしまうのだ。


 しかし、乳同士がお互いに惹かれあう《万乳引力の法則》には、質量が影響する第一法則だけでなく、乳質が影響する第二法則や、運動性が影響する第三法則があることも忘れてはならないだろう。


 第二法則は、乳房の大きさだけが影響力を持つのではなく、その色・形・美しさ・健康度なども巨大なる影響力を持っているということを明らかにした。

 たとえ質量が小さくとも、生育環境によっては万乳を支配することが可能であると、貧乳ならぬ品乳がもてはやされた断乳時代に証明された。


 さらに近年の研乳では乳房の速度や回転数も重要だとして、第三法則が提唱されつつある。乳舞や乳闘技で縦横無尽に躍動する乳房は、静止している乳房にとって非常に胸囲的存在だ。


 まさに「乳は力なり」。この惑星を支配する原点にして頂点である存在こそ、我々の胸の前に鎮座する双つの乳房に他ならない。



【参考文献】

『「乳は力なり」―乳理学入門―』(乳川浴、乳談社)

『Nyuton 万乳引力「第三法則の発見」』(Nyuton出版部)

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