巨乳惑星

犬塊サチ

第一部 授乳時代

はじめに

 地球から遙か離れた銀河の彼方に、乳球ちちきゅうと呼ばれる惑星がある。

 その星では、人類に非常によく似た乳源にゅうげんという乳的ちちてき生命体が、数千年にも渡る乳文明ちちぶんめいを築き上げていた。


 『巨乳惑星』の第一部では、授乳時代の乳習にゅうしゅうである〈乳渡り〉の旅を描いていく。

 この授乳時代、各国で次の乳王ちちおうとなる乳王子ちちおうじは、巨乳πぱい陸に点在していた四つの国を周り、他国の乳王から王乳おうにゅうを分けてもらうため、命懸けの旅に出ることを求められていたのだ。


 π陸中央部に位置していたプロティーン王国の王子であるバスティ・プロティーン八十一せいも、その一谷ひたに。乳房を揉むのも、乳汁を呑むのも大好きだったバスティ王子は、この乳渡りの旅で各国各地の乳を味わい尽くすこととなる。

 しかし、バスティ王子にとって乳渡りの旅は、胸踊るようなπ験であることに留まらず、乳房をもがれるような乳化にゅうか儀礼の旅でもあった。


 これは乳球最古の随乳ずいちちである『放乳記ほうにゅうき』に記された一大叙乳詩じょちし

 一言で言い表すなら、授乳アドベンチャー歴史小説と言えよう。



 『おっぱい星人』の諸君に、この物語を捧ぐ。

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