概要
「仕様書がある!」という歓喜の声に、俺はやり場のない怒りを覚えた。
中規模の開発会社が受注したソシャゲの開発プロジェクト、予算は数億円。
言うことがころころ変わるクライアント、仕事をしないディレクター、白紙の仕様書。
スケジュールは超過して大赤字、次々といなくなるスタッフ。
三代目のリーダーに俺が指名されたとき、社内の視線は冷ややかを通り越して憐れみに満ちていた――
若手チームを率いて大炎上プロジェクトを立て直した話をします。
炎上する原因、大きなプロジェクトをスムーズに進める工夫、汗と涙と徹夜、そしてExcel方眼紙。
この物語はフィクションです!
言うことがころころ変わるクライアント、仕事をしないディレクター、白紙の仕様書。
スケジュールは超過して大赤字、次々といなくなるスタッフ。
三代目のリーダーに俺が指名されたとき、社内の視線は冷ややかを通り越して憐れみに満ちていた――
若手チームを率いて大炎上プロジェクトを立て直した話をします。
炎上する原因、大きなプロジェクトをスムーズに進める工夫、汗と涙と徹夜、そしてExcel方眼紙。
この物語はフィクションです!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!レガシーなゲーム開発から現代のゲーム開発へ。
かつて日本製のゲームが世界を席巻していた時代は遠く、世界から置いてけぼりをくらったゲーム開発にあって「なぜそうなってしまったのか」からどうしなければならないのかーーーせめてこのくらいは、までを小さな物語としてまとめられた作品だと私は思った。
「とにかく発売すれば儲かるし、がむしゃらに作り続ければいい」
そう信じられていた時代はリアルに存在していたし、今でもそう思い続けプロジェクトを燃やす作中登場人物のような人々は、空恐ろしいことにまだ存在する。
私はあのレガシー極まる開発スタイルを「出来損ないの文化祭」と呼んでいるが、物語が佳境を迎えるにあたり"俺"氏が現代的な開発プラクティスを取り入れ…続きを読む