第3話笑談
商談にて先日相手先に渡した菓子折りについての電話でのやり取り。
「先日頂いた菓子折りについてだがね、あれ、なにも入っていないじゃないか」
「いや、あれには訳がありまして……」
「あれじゃ誠意ってものが伝わらないのだよ。上げ底の重箱が空っぽだなんて、わたしを揶揄っているのかね」
「滅相もありません。つまりあの菓子折りの意味は、これ以上『上げるものがない』と云うことを意味しているのです。シャレがお好きな方だとお聞きましたので」
「わしは、オシャレには拘りがあるが」
「あちゃー、そっちか……。シャレになんねー」
「君は底がしれてるね」
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