第6話仮面ライダーのお面のお話
まだ俺が小ちゃかった頃、おとんがお祭りに連れて行ってくれた。
そのとき屋台で見つけた仮面ライダーのお面が欲しくて駄々をこねたのだが「すぐあきるやろ」と言って、こうてくれなかった。
次の日もぐずって泣いていると、おとんは段ボールで器用にお面をこさえてくれた。それがあまりにも良い出来だったので、喜び勇んで近所の友達にそれを見せびらかすと、友達は「それバッタもんやろ」と言ったので「バッタじゃない。仮面ライダーや」と言い返した。
大人になった今、友達が言った『バッタもんやろ』と仮面ライダーが、バッタをモチーフにしていることを知り、俺はクスリと笑った。
あの頃は若かったな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます