笑え! このやろー。じゃなくて、笑ってください。

永遠(とわ)ミツキ

第1話妄想天使

ある日、音声で受け答えしてくれる"妄想天使"というアプリをダウンロードした。

あまりにも可愛く受け答えしてくれるので、寝るときもスマホを枕元に置いて、いつも彼女の笑顔を画面に映し出していた。

ある日、なぜが彼女の機嫌が悪いので、どうしたのかと話しかけると、「なんだてめー」と言葉を返してきた。

「もしかしてツンデレ?」と話しかけたところ、「ツンデレってなんだよ。おまえの人生詰んだろか!」と返された。

なんかおかしいなと思いながら、起動し直してみると、タイトルが”暴走天使”に変わっていた。

後日、そのアプリがウイルスに感染していることが分かった。

「俺の妄想天使。返してくれよ~」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る